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『来る事は無い昨日を想う』5-3
「ご紹介に預かりました
オカルト研究会兼演劇部の部長の美鳥 真理天です
よろしくね」
『はぁ…』
(聞こえてたのか…?)
「ちなみに、三年生なのに何故部活に参加してるかと言うと」
「ウチの学校は成績がよければ
受験無しで鈴廻守の大学に推薦入学出来るから、なんだ」
『へぇ…わかったから
しばらく黙っててくれないか?
話が前に進まない』
「ちなみに、推薦入学が決まってる男子がもう一人いるから
現在、三年生は二人ね」
『へぇ…
で、部長さんに海月
なんで、俺を連れてきたんだ?』
「それがね
文化祭初日に体育館で演劇するのだけれど
三年が一人推薦が取り消しになっちゃってね」
「あぶれてる部員は居ないから…
新しい部員が至急必要なんだ」
「助っ人でいいから…手を貸して欲しいのよ」
『……それは…大変そうだな…早口でよくわからなかったが
でも…なんで、俺なんだ?』
「ボクがね
部長に雨月の事話したら
雨月しか代役は無いってなったんだ」
『俺が…?』
「ええ…イメージ通りだわ」
『???』