17/211
2話-6
-同日-PM11:07
…ビル(屋上)
『やれやれ…思ったより移動に手間とっちまったな』
「!?」
『アンタ…「反逆者」さん…だな?』
「……」
『答える気がないなら…YESって事でいいよな?』
「…貴様…何者だ?」
『聞いてるのはこっちだ』
「……」
『…ったく
同僚だよ…いや、アンタが「反逆者」なら元がつくか』
「…貴様らが世界の管理者だと…?」
『ああ…こっちの娘はまだ見習いだけど』
「…確かにその子はまだ微弱な力しか持たないようだ
だが、貴様も…」
『…無駄話はこれくらいにして投降してくんないか?
なるべく穏便にすましたいんだ』
「は!
笑わせてくれる
貴様ら如きに何が出来る!」
『………ふぅ
聞いたか?部長』
千歌の携帯を通してマリアが喋った
「聞いたわ
…やっちゃって構わない」
『…まったく…』
「ふん!
くるのか?」
『…千歌、下がってろ』
「はい……あの…」
『まだ、お前には戦闘は無理だ』
「……はい」
「一人で戦る気か?
…ただの人間が!!」
『随分ナメてくれるじゃないか
…ただの人間か試して見るか?』
そう言うと俺は黒衣の中から黒の手袋を出しはめた