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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
158/211

『来る事は無い昨日を想う』3-5

俺はすぐにその場所から逃げ出したかった


理由の一つは教会と言う場所があまり、好きではなかった


もう一つは…神白 惟があまりにも似ていたからだ…


あの子に…



そして、その事が俺の精神の…感情の奥底を揺らしていた


『……さようなら…』


「ま、待って下さ…あ…」


-コッ…ドサッ-


神白 惟は小さな段差につまづいた


足元が見えなかったのだろうか


倒れた女の子を放ったままその場から逃げ出せる程、

俺は非情になれなかった


(……くっ…)


『大丈夫…ですか?』


俺は手を差し出した


「は…はい…」


神白 惟はその手を掴み起き上がった


一瞬、顔がとても近い位置に来た


(ッ!!)


「え…みづ……」


-バッ-


彼女が起き上がると、俺は距離を取った


しかし、彼女は俺の顔を認識していた


「………」


『………』


「あ…あの…」


『…なん…ですか?』


「………わかりました

せめて、これを受け取って下さい」


『これは…?』

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