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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
154/211

『来る事は無い昨日を想う』2-5

彼は眠ってるようだった



…眠り姫…


そんな言葉が浮かんだ


やがて、彼が私の気配に気付いて目を覚ました


『………ん…?』


「こ、こんにちは…」


『え…ああ…こんにちは…』


そして、少しの沈黙の後、彼は口を再び開いた


『画…描く…のかな?』

彼は私の道具を見て言ったようだった


「あ…はい…」


『あ…もしかして、俺…邪魔?』


「そ、そんな事無い!」


『…そ、そう…』


「………」


『………』


言葉が続かない…


「あ…あの…」


『うん?』


「貴方…は…?」


『…え…?

……あ……俺は…青海 雨月

…二年生だ』


「青海 雨月……」


…そう言えば、聞いた事がある


『君は…えっと…一年生かな?』


「はい

……そうか…貴方が雨月さんですね」


『…知ってるのか?

俺を…?

…君は……?』


「姉から話は聞いてます

…私は…藍坂 瑠月-アイサカ ルナ-

夏月と海月の妹です」














第2話 1stDAY(前編)

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