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『来る事は無い昨日を想う』2-3
『ただの親戚だよ
……どうして?』
「好奇心…ってのは答えにならない?」
『ふぅん…』
「まぁ、本音を言うと2年の隠れたマドンナの事が気になってね」
(マドンナって…言い方が古臭い気がするな…)
『隠れた…?』
「そぉーぅなのさ!
…2年の美少女ランキング1位は偶然にもこのクラスにも居る紺野 沙那-コンノ サナ-ちゃんなんだけどね」
金原は指指した
『び…美少女ランキング…?』
(なんだか、俺の直感が告げている…こいつらは猛烈に危ない…と…)
ふと、その時
俺は金原が指指した先に居たの女生徒の名前に引っ掛かった
『紺野…沙那…?』
「そうだよ」
赤嶺が答えた
(……紺野…確か
昨日のあの子の名字もそうだった…て事は…あの子の姉…?)
「だけど、不運な事に彼女の影に隠れた美少女
それが藍ちゃんなのさ」
『………』
(だから…何…?)
「ボーイッシュなイメージが先行してしまっているが
彼女も紺野沙那ちゃんに負けず劣らない美少女で…」
『…わかった
わかったから…もういい…』
(変な奴らだな……
…俺がもう少し若ければ殴ってでも黙らしてた…かもな…)