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『来る事は無い昨日を想う』1-5
-同日-PM7:36、帰路
あの後、スーパーで適当に材料と調味料を買って帰る事にした
街の散策はまた今度にしようと思った
自炊そのものは面倒だが
慣れていたので問題ではなかった
しかし、時々
街の人々に奇異……いや
怪しい人間を見るように見られた
確かに自分でもこの格好は怪しいかも知れない
全身黒づくめなのだ
服やジーンズだけではなく
マフラーや手袋さえ
しかしながら、それも慣れた事だ
ダークブルーの髪と
蒼の片目だけが
唯一黒ではなかった
それに、俺の腰には……
…しばらく、歩くと
俺は異変を感じた
近くで…誰かが脅えてるようだった
駆け寄ってみると
小学生ぐらいの女の子が三人ぐらいの男に絡まれていた
「お嬢ちゃん、おじさん達と遊ばないかい?」
「い…いえ…あの…」
「いいじゃないか…一緒に遊ぼうよ」
「…い…いいです…
私…今から帰りますから…」
「つれない事言うなよ〜」
『はい、そこまでだロリコン共』