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2話-3
『…と、まぁ今わかってるのはこんなところか』
「そうね」
『で、俺はその責任を取る形で天神と言う組織の中に居ると』
「そういう風に思ってたの?
どちらにしろ貴方は…」
『…ああ、そうだな
いずれ…この地域のトップになるんだからな…』
ここで以前言った"組織"…
それが天神と言う組織である事を明かそう
つまり、姉貴は天神のトップである
と、言っても姉貴は統率力はあるものの
天神としての力は皆無
藍坂家の力…『能力』を所持してはいるものの
微弱なモノであり
あくまで俺の代理、補佐でしか無い
『と、言うか…現在の実質的なトップは誰になるんだ?』
「そこらへんがあやふやなのよ
それに"天神"はこの地域以外にも沢山居る…外部からの干渉だって受ける…外から操られていてもおかしくない」
『…だから、俺が居る…と?』
「ええ」
『だが、俺の天神としての力は…』
「それ以上に…貴方は力を持っているでしょう?
だから、貴方は実行する側に居る」
『……
なりたくてなった訳じゃないさ』




