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21話-3
『せ…聖剣だって…?
そんな…物を…精製したのか…?』
惟舞の持っている剣は
純白の刀身と純金の装飾が神秘的かつ怪物的な何かをかもしだしていた
「…貴方を…斬る…」
『…惟舞……』
(……………………)
惟舞が接近してくる
『ッ』
俺の頬を一筋の水滴が濡らした
しかし
次の瞬間には吹き飛んでいた
-グオッ-
「!!」
俺は影を断ち切り
惟舞に向けて鎌の刃を向けていた
『………』
「………」
一瞬の沈黙の後
二人の目の前に斬撃が交差した
(物質が…ゼロに近い…
闇も…無い
武器は…この鎌だけで…やるしかない…!)
惟舞の剣に光が集まる
「我が敵を討て!」
-バシュンッ-
惟舞は飛ぶ斬撃を繰り出した
『く…』
俺は紙一重でかわす
『近寄ればッ…!』
俺が接近する
「愚かな…!」
惟舞が剣を振り上げると
その軌道がオーラのようになった
-キィンッ-
『斬れない…!?』
「そこだ!」
『しまっ…』
「はぁッ!!」
-ザシュッ-




