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21話-2
『……ああ
そうだ…河月だ』
「…かづ兄ぃ…私……私は…
かづ兄ぃの居場所を……」
『…いいんだ、惟舞
もう…いいんだ』
「私は…かづ兄ぃ…のいられる世界を…創る…」
『…もう…いい…惟舞…
そんな事…しなくて…いいんだ…』
「…邪魔をしないでッ!」
『惟舞……?』
「世界を創る…
私が…望んだ…世界を…」
『ッ!
…駄目だ…惟舞!
それじゃあ、シルヴァとやってる事が同じだ…
同じ…同じ過ちを繰り返しちゃいけない!』
「…邪魔を…しないで…って
…言ってるんだよ!」
惟舞からの闘気がダイレクトに感じる
「邪魔をしないで!
邪魔をするなら…かづ兄ぃでも……許さない!」
『…惟舞………俺は……』
(…俺は…どうすればいい……?
俺は……)
『……それでも…それでも…駄目なんだ…惟舞ッ!』
「許さないって…言ったよ!」
惟舞から二つの"影"が現れた
そして、俺を左右両サイドから俺の身動きを封じた
『…惟舞!』
「…創世の光よ
我に…力を与えよ…
聖剣…カラドボルグッ!」
『!?』