134/211
21話-1
……消える
…全て……この世界が…
…俺は…俺達は……
何の為に……
「……新な…世界を…
…以前の…世界を
私が……」
『…この声は…』
「−−創る」
『…イヴ!』
-????-???、??
世界は消滅した
俺達が今、存在するのは
世界の
次元の狭間
世界の境界が消え失せた…
そんな場所…
シルヴァが作り出した…空間か…
あるいは…世界の成れの果てか…
その中で俺は二つの影を見た
『惟………舞………』
やがて、影は一つ
に重なり
本来の彼女に戻る
そう
槻白 惟舞-ツキシロイヴ-に
しかし、彼女の容姿は俺の知っている彼女とは明らかに異なった部分が一箇所あった
彼女の背中には羽根があった
しかし、それは天神のソレとは違い
いくつもの羽根が重なり…
彼女が神…女神であるかのように…なっていた
『惟舞……』
「………」
『…惟舞…俺だ!
返事をしてくれ!』
「…あ……"かづ兄ぃ"…?」