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20話-4
『…フ
世界の管理者…か』
俺は鎌を構え
シルヴァに向けて降下した
『それがそもそもの誤りだ!』
-キィンッ-
「何…?」
『世界の管理者…天神…?
そんな…存在…
ただのおごりだよ!』
俺はシルヴァを吹き飛ばす
「何を…言ってるんだ…貴様はッ!」
シルヴァの瞳が朱く輝く
時間の感覚がおかしくなる
『く…ッ!
…気付かないか…?
天神も…所詮は…人間なんだ…
少し…力を持っただけの…
ただ、それだけの存在が…世界を管理しようなど!』
「貴様だって、そうだろう!」
シルヴァは掌を掲げる
光が蓄積されて行く…
『…だから…
俺達のような存在は…
居ては…いけないんだ…!』
「なら、死ね!」
光が放たれる
感覚がおかしい
避けきれない
『…くっ…』
俺はまともに光を喰らった
『うぁあああああああッ!!』
かつてない激痛が走った
…意識が遠のく
(…俺は………)
自制が効かなくなった
無意識のまま
俺は活動を再開した