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20話-3
「だ…黙れッ!
私はそれでもやってみせる!」
『やれやれ、先人の言葉は聞くものだぜ?』
「私は以前の世界を愛してるのだ!
だから…」
『…なるほど、な…
だったら、始めからそう言えばいいのに
訳のわからない事ばかり言って…
だが…俺や瑠奈が死んだ世界を愛してる、とはな…
理由は知らないが…
やっぱり、お前は器じゃない』
「ッ!?」
『手前が退かないと言うなら…戦うだけだ』
「…フン…なら…
力によって証明するだけだ!」
シルヴァが突っ込む
俺は杖から黒いオーラ…闇により刃を精製した
杖は鎌となった
-キィンッ-
『全く…たいした家系だ藍坂家は…
親父も息子も…大罪人とはな!』
俺は鎌を振り下ろす
シルヴァはバックステップで下がる
「例え、大罪人であろうとも…私にはやらねばならない事がある!」
シルヴァは空間を歪曲させ光を放つ
『それは俺も同じだ!』
俺は跳躍し、かわすと
鎌を振るい
飛ぶ斬撃を繰り出した
「私は…」
シルヴァは掌に雷を貯め
斬撃に向けて放った
「世界の管理者として…やらねばならん!」