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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
128/211

19話-5

………


……




(…体が…動かない

……まだ…生きてる事が不思議だ……

………これが…奴の……)



「…河月…さようならだ」


『…こ…の……クソ…親父が…ッ…』


俯せのまま


俺は顔を持ち上げる


シルヴァは再びを手をかざしていた


「……今度こそ…

今度こそ…貴様をッ!」

(まずい…武器を…

……無い!?

しまった…先の攻撃で消滅したのか…

く…何か…何か精製を…)


『うぉおおおッ!!』


俺の体に闇が蓄積されていく…


「まだ抵抗するか!

創世の光に抱かれて…消えろ!」


『!!』


(…力を…力を引き出せ…

……奴を……越える…




…力を!


…精製しろ……)




-カッ-






-ドゴォオオオオオンッ-









「……冗談…

あの一撃を受けて…立ち上がる…だと!」



黒い闘気が……魂が…俺を包んでいた



俺は……俺の中にある全ての力を引き出そうとした


そして、俺は


俺の"天神"としての能力を引き出した



…俺には羽根があった



しかし、今までみたような…真っ白な…天使の翼でも


シルヴァのような黒く汚れた…堕天使の翼とも異なった



まるで…蝙蝠のような


全く異なった漆黒の翼が


右翼だけ生えていた



その姿はまるで…













第19話 片翼の死神

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