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19話-4
「闇…だと…?
馬鹿な…貴様の能力は実体の無い物を…」
『…無いのなら有るのだと…イメージすればいい』
「そんな理屈ッ!」
『世界ってのは…自分が認識した範囲までしかない……なら
認識しただけ広いって事だ!』
俺は銃と刃が黒いナイフを精製した
「そんな物ッ!」
-キィンッ-
俺はナイフで槍を受け止める
『馬鹿が…
リーチの差を考えろッ!』
-ダンッ-
「がはッ!」
俺は銃で"闇"を打ち出し
シルヴァを撃ち抜いていた
「……く…くはは…
…全く…たいした男だ
…貴様は…」
『!?』
-ゾクッ…-
「私に…本気を出させるか…」
シルヴァの背には羽根があった
『…は
真っ黒じゃないか…
まるで…堕天使だな…』
「なんとでも言え」
シルヴァが手をかざす
「貴様の敗北に
変わりは無い」
そこから放たれた
時空の歪みからの光は
先までの数倍の質量を持って
俺に叩きつけられた
『…がッ
…なん…だよ……これ……………』