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19話-3
『関係…あるか…ッ!
お前を…倒して…イヴも…』
「子供の言い分だな」
-ヒュンッ-
-バキッ…ザグッ-
『がっ…』
シルヴァの槍は剣を折り
俺を貫いた
「意気込みだけでは
私に勝つ事など出来ん」
『…ぐ…』
(クソッ…武器が…
何か…精製を…)
-ズグッ-
『ぐぁッ!』
「この空間は私が支配した
質量の動きが手に取るように解る
……この場所に踏み込んだ時点で…貴様の敗北は決まっていた」
『……なんだよ…それ…』
(それじゃあ…この…状態じゃ…何も出来ないじゃないか…)
「お前も送ってやろう…無へとな…」
(…無……だと…
…無……それは…永遠の…闇………
………闇?
……それだ…!!)
『………』
「…さらばだ」
『…精製!』
「!?」
『はぁっ!』
-ズシュッ-
「何!?」
シルヴァの腕には黒い何かの固まりが刺さっていた
『…出来た…』
「馬鹿な…物質を…形ある物を動かさずに…」
『……実体の無いものを
捉えただけさ…闇とかな』




