19話-1
「……ご名答
と、でも言おうか?」
『…なんで…なんで
いまさら…俺の前に現れた!』
藍坂陽炎
前の世界での父親だ
母親が死ぬより以前に母親と離婚し
行方はわからなかった
が、
『…まさか、親父が天神だったとはな…
…前の世界からなんだろ?だから…』
「だと…したら…?」
『ッ!
手前ぇッ!
瑠名を…瑠名を殺しといて…』
「どうせ、貴様を殺さねばならん
子殺しは同じ事だ」
『…そんな奴だったから……前の世界でも
俺達を見捨てたのか…?』
「………」
『答えろッ!』
「…貴様は知らなくていい事だ」
『……なら、一つ教えろ
何故、お前は
前の世界に固執している?
理由ぐらい教えろ
…それが…反逆の使徒が決起する要因であり
…世界をここまで追い込んだんだ…』
「…理由…か
…そうだな
……私の使命だからだ」
『…使命?』
「そうだ
私は……世界の管理者…
その名の通り、その使命は世界の管理
だが……管理すべき世界がなくなればどうする…?」
『?!
待てよ…なんだその理屈…
この世界なら…駄目だって言うのか?!』
「…私は…私達の世界はあの世界だ
創世者の意志によって歪められた世界など…」
『……なんだよ…それ?
理由に…なってない…
そんな…そんな…理由で…世界を…みんなを…
シルヴァ……お前はッ!』