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来てしまった今日と共に  作者: 結城コウ
119/211

18話-1

10月18日


AM3:56



病室から藍坂由月が姿を消した


彼が目を覚まし


マリア達の死の報告を受けてから約一時間後の事だった(時の加速により実際の日付、時刻とは一致しない)


彼の残した置き手紙にはこう書かれていた


『世界の崩壊は食い止められない

無責任な事だが

後は好きにしてくれ

俺はシルヴァを討たなきゃならない

奴らの思い通りには…させない…

いや…"ならない"

だから、俺は奴を止めなきゃならない

…願わくば

世界の最期を見届けて欲しい

そして――』



ここから先は血で汚れて読む事が出来ない


おそらくは書いている時に藍坂由月自身が吐血し汚したらしい







藍坂由月はマリア達


そして、瑠名、菜月、沙夜の死を知り


虚空を見つめたたずんでいたと言う


その時、彼が何を思い


何を想ったのか


それは彼にしかわからない


ただ、


その時の藍坂由月の瞳は

哀しみに極めて近い


けど、異なった


複雑な光を持っていた




……そして、彼は全ての決着を着けるべく


戦場へ向かった


いつもの漆黒の…服装と


最愛の妹から受け取った


漆黒のニットを着けて……

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