17話-6
その瞬間
階段…足場と言う足場がマリアの振り下ろすた斧の一撃で崩壊した
崩れて行く足場の中
千歌がシルヴァに向けて槍ごと突っ込んだ
「このぉッ!」
「させはしない!」
-キィンッ-
槍と槍がぶつかり合い火花を散らす
「お前の動きは見切っている!」
「だからと言って貴様如き未熟者にやられるものか!」
その時だった
『はぁッ!』
「ぐッ…!?」
シルヴァの後方にマリアが斧をシルヴァに叩きつけていた
そして、マリアはそれと同時に自分と千歌に足場を作り出していた
「な…?!」
「お前の……」
千歌は力を最大限に振り絞り
作れる限りのダーツを精製し
「…負けだッ!」
シルヴァにぶち込んだ
「がぁッ!」
『そう――』
マリアの掌、羽根…様々な部分に光が集まり
シルヴァに向けて放出された
『どんなに力があろうとも
一人では対処可能な範囲には限界がある…』
光はシルヴァは叩き上げた
『…一人より二人のが範囲は広がる…』
「対処範囲の差で私達の勝ちだ!」
シルヴァに向けて
槍と斧が交差した
が
-キィンッ-
「!!」
『!?』
シルヴァは二人の遥か上空
天井すれすれの位置にいた
「残念だったな…
私には天神の力として空間を操る事が出来る…
こうやって移動する事も…
私を捉え損なった時点で貴様らの敗けだ!」
シルヴァは空中に円を描くとそこから光が放たれた
マリアと千歌はその光に抱かれるように包みこまれた