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15話-5
リィファのランサーも
レイブンの拳銃も
使用不可能…
相打ちだった
互いにまともに力は残されていなかった
しかし、次の瞬間
殴り合いが始まった
『…どうやら、悪い夢でも見てるようね!レイブンッ!
私が覚まさせてあげる!』
リィファの拳がレイブンに刺さる
「力の信奉…
一つの真理……力ある者に従う…それだけだ!」
レイブンの蹴りがリィファの首に届く
『ぐ……
力…?
それだけで…支配するつもりだって言うの!?』
リィファの拳がレイブンの顔面にクリーンヒットした
レイブンは鼻血を流す
「ぬぅ…素手で敵うと思うな!」
-ドスッ-
『うっ…』
リィファの腹部にレイブンのストレートが入った
リィファはしゃがみこみ
血を吐いた
「今の君の姿がそうだ
力なき者は
力ある者に屈する」
『…ゲホッ…ゲボッ…』
「そう…藍坂由月ではない…
シルヴァ様こそが…真の強者!」
『…力で押さえつけるだけで…
人の心まで…支配出来ると思うな!』
-ガッ-
「なに…!?」
リィファのタックルにより
レイブンは押し倒される形となった