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15話-4
その瞬間
リィファは
光に貫かれるビジョンが見えた
それは死
一つの結末
……だが、
そのビジョンを見た彼女は恐怖しなかった
逆に恐怖はなかった
死んだ気になった事により
彼女は一切の恐れ…恐怖を断ち切っていた
リィファは弾道を見切った
『はぁッ!!』
-シュパンッ-
「ッ!!」
リィファは一瞬、闘気のようなものを発すると
光をランサーで断ち切っていた
「…何……だと…?」
『何よそれ…
ワケわかんない!
そんなものの為に…』
リィファは片手でランサーの突くための刃を持った
「何ぃ…?
そうか…貴様には理解出来ないか…
絶対的な力…その真意を」
レイブンは左手を拳銃ごと額に押し当てた
『そんなもの…理解する気なんてないッ!』
リィファは片手でランサーを持ち直し
レイブンに向かった
「…絶対的な力…
それに僕は魅了された!
リィファ…それをわからない君は…」
レイブンの銃に再び光が蓄積される
「…死ねッ!」
銃口をリィファに向ける
『はぁあああああッ!!』
「うぉおおおおおッ!!」
その瞬間
二つの閃光が交差した