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15話-3
-バラララ……-
瓦礫が崩れ落ちる音が聞こえる
「く…ぅぅう…」
レイブンは
右手で腹部を押さえながら
左手に拳銃がひっかかっていた
呻き声をあげた
『…はぁ…はぁ…
レイブン……』
リィファは左手で右肩を押さえながら立ち上がる
右手にはランサーがだらんと下がっていた
「……君如きに…これ程てこずるなんて……」
『…私…如き…
慢心ではないの?』
「……僕が選んだ道は
…それじゃあ…いけないんだッ!」
-カチャッ-
『!』
リィファはランサーを盾に構えた
しかし、弾はリィファからそれた
『外れた…?』
「……照準がブレる…」
『…さっき、貴方が選んだ道
って、言ってたわね
いい加減、教えてくれないの?』
「…僕を倒すんじゃなかったのか?」
『…その調子じゃあ…死ぬまでそんな事言いそうだもの』
「……力さ」
『え……?』
「……そう
一つの真理…絶対的な力……
僕はそのために…」
レイブンは拳銃を構え直した
「…こちら側に回った!」
爆音と共に閃光が走った