プロローグ
本作品は十年以上前に、GREEにて執筆していたものの転載になります。
また、本作は3部作の2作目となります。
当時の思いとしては、単独でもお楽しみ出来るようにしたつもりですが、
一作目『来るはずのない明日を夢見て』からご覧いただければ、よりお楽しみいただけると思います。
また、三作目については未完の状態のまま、長期間放置してしまったため、完結まで至れません。
この作品の後に執筆分を転載後、結末の解説で終わることになります。
あらかじめ、ご了承ください。
世界の基準とは何だろうか?
恐らく…
ほとんどの人間は宇宙まで及ぶ果ての無い空間だと言う風に漠然と認識しているだろう…
しかし、
世界の広さと言う物は認識しない限り
言葉でいくら言われても中々理解出来ぬモノだ
つまるところ
自分が認識していない限り、
世界はそこまででしかなく
それが世界の境界線となる
ただ、
距離的な物はやろうと思えば何ともなるのだが、
時間は中々そうはいかない
自分が生まれる前
あるいは…自分に自我が生まれる前
例え、この地球が…
宇宙が…
世界が…
存在しなかったと言われたら、
反論は中々難しいだろう
ただ焦点を世界のみに合わせた場合、
極論から言うと
自分が生まれる前は世界はなかった
いや、無いに等しい
どんなに譲歩してもあったかも知れない…までだ
何が言いたいのかと言うと…
自分に限り
世界は自分中心に回っている
自分の人生と言う世界においてのみ
誰もが主人公であり、
極端な話『自分の世界』の神である
と、言う事だ
ただ…
俺の場合、冗談にもならないのだが…