表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界営生物語~サラリーマンおじさんは冒険者おじさんになりました~  作者: 田島久護
第七章 この星の未来を探して

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

380/616

生徒は面倒臭い

あまりにも圧が凄くて体を少し後ろに逸らせ顔を背けてしまう。ゆっくり足も引いて距離を置き手を突き出し近寄らないようにしたうえで、先生の言うことを理由もなく拒否する生徒とはやっていけない、と改めて断った。


考えてみればこっちでノーブルが勇者と讃えられれば、あっさり記憶の彼方で居たことすら忘れられるに違いない。どこの誰だか分らんおっさんよりも、ノガミの血統で若くて二枚目の勇者の方が盛り上げたくなるものだ。


へたに指導してずっと先生として慕われても面倒臭い。自分から断ったらそれ以上付きまとうことも無いだろう。ハイ・ブリッヂスへの救援を依頼する役を誰にするか決めようと皆を見たところ、視線が来た道を向いている。


見てもそこには誰もおらずどうしたのかたずねたところ、ノーブルが走って行ったと言われた。こっちで話していた内容を聞いていたのか疑問を抱きながらも、わからなかったら戻ってくるだろうと考え、皆でこの世ならざる者(アンワールドリィマン)を避けながら探索する。


沼地周辺には居らず橋の近くには近付いてこない。相変わらずよくわからない生態をしているなと思いつつ、そろそろ誰か来るんじゃないかと橋の近くへ移動した。見るとイザナさんが兵士を数人連れて立っていて、こちらを見つけると手を上げる。


急いで駆け寄り、先ほど皆で話した内容と調べてわかっている範囲のことを伝えた。腕を組んで頷き改めて敵を視認してもらった結果、一旦戻り食料などを準備して再度駐屯地を目指そうとなり引き上げる。


使いに出したノーブルはどうしたかとたずねると、自らハイ・ブリッヂスへの使者の役目を買って出たらしい。ノガミが伝令に来たとなれば向こうも急いで用意しよう、いい采配だと言われ実はと切り出し経緯を説明した。


話を聞き終えると上手く生徒をコントロール出来たようだなと言われ、そんなつもりは無かったというも今後は考えてやれと言われる。指揮官が考え無しだったり迷ったりあやふやな指示を出せば、現場が困るのはお前もわかっているだろう? と問われた。


たしかに元の世界でも上司が変わったばかりの時、出す指示がふわふわしていて現場が混乱したのを思い出す。先生だって神ではないから間違うこともあるだろうが、それでも生徒のことを考えて迷わぬよう指示を出せと言われ頷く。


読んで下さり有難うございます。感想や評価を頂けると嬉しいのですが、

悪い点のみや良い点1に対して悪い点9のような批評や批判は遠慮します。

また誤字脱字報告に関しましては誤字報告にお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ