バナナは抱負に含みますか?
意味がわからないので気をつけてください。面白いものではないので物好きの方だけお楽しみください。
「はい。明けました」
「明けました! やったーっ!」
「今年の抱負をお願いします」
「抱負って何ですか? バナナは抱負に含みますか?」
「含んでもいいですよ」
「では、含みます。抱負に。バナナを」
*
「はい。明けました」
「明けたね〜。よろしく!」
「今年の抱負を述べよ」
「今年こそバナナを抱負に含みたいです」
「それは無理です」
「何故だ」
「残念ながら、バナナは抱負に含めないということがわかったんだ」
「嘘だろ……」
*
「はい。明けました」
「今年は?」
「やはり今年も無理そうです」
「何故だ……。皆狂ってるよ! バナナを何だと思ってるんだ!」
「もう、諦めよう。来年からはアボカドにしよう」
「いやいや、アボカドなんてそんな……バナナだから良いんでしょう」
「対して変わらんだろう」
*
「はい。明けました。今年は良い知らせがあります」
「まさか……!?」
「そうです。アボカドが抱負に含まれるということが正式に決定したのです」
「あぁ、そっちかよぉ……バナナに期待してたのに……」
「他にも、アセロラ、キウイフルーツ、ごぼう、納豆が抱負に含まれることになったよ」
「バナナもそろそろいいじゃないか。来年こそはバナナ来い」
*
「はい」
「バナナは?」
「豊富に含まれます」
「美味しそうだね、で、抱負には含まれますか」
「抱負には含まれて……ないみたいです」
「それって誰が決めるんだよ」
「全日本抱負委員会です」
「いやいや、適当かよ」
「それがなんと、実在しない団体なんだよ」
「なんだと……?!」
「ということはバナナは?」
「抱負に含まれようとしている」
「ぃヤッターぁ!」
「ほうふ。ほいふ」
「ほっふ、はっふ、ほーふぃいやぁ!」
*
「さん、に、いち。明けました」
「ついにこの時が来たッ!」
「抱負に、バナナがッ!」
「俺たちの時代が来たようだな」
「さあ、始めよう」
「ふはは、ふはははははは、ほふふふ、ほーふホフホフ……」
僕たちの日常は、抱負がバナナに含まれたことによって徐々に崩されていくのであった……。
*
「何よこれ、滅茶苦茶じゃない、設定も、文章も。ってかほとんどセリフだし」
「何書こうか迷っちゃって、筆の赴くままにスイスイーって書いてたらいつの間にかこんなことになってました。ごめんなさい」
「とりあえず書き直しね」
「はい、ごめんなさいバナナ」
「ん? どうしたのその語尾」
「あ、気にしないで下さいバナナ」
「ねえ、大丈夫なの?」
「しつこいですよ。バナナ。黙って下さい。バナ」
「馬鹿にしてるのバナナ? ……!? バナ? バナナ?」
「あなたもとうとうバナナ病ですねバナナ」
「きゃあああああ! ……ばなああああああああな!」
バナナ病患者は今も増えています。気をつけましょう。