兄は、モテる
顔よし、体格よし、頭よし、運動よし、な我が兄、暁夜。
そんな我が兄様は、大変モテる。
「...お前の兄さん、すげえな」
窓際席からみえる中庭では、兄が告白されていた。
「もう全女子生徒にコクられたんじゃね?」
みんなは、知らないだろうけど兄さんは...
とても、性格が悪い。
「...最近女子に睨まれるのはこのせいか...」
ガクリと机に突っ伏すと友達の優希と櫂が笑う。
「お前が断らせてるなんて噂があるくらいだからなw」
「本当、女子って怖いよなあwww」
「笑うなよっ!」
真剣に悩んでるのに二人はからからと笑うだけで
俺の悩みを解決させる方法を考えてもくれない。
「あぁぁぁ...女子の視線が怖い」
涙声で呟くと二人がピタリと笑うのをやめた。
「んー、まぁお前の兄さんがもう対策練ってそうだし泣くなよ」
「そうそう。女子は信じてないけどあの人腹黒
だから絶対えげつない方法考えてるって」
...解決になってない気がする。
「はぁ...優希も櫂も他人事だと思って面白がってんだろ」
ふてくされながら彼等をみると意地の悪い笑みを浮かべた。
「「あったりまえじゃん」」
「お前らぁぁぁ!!」
(あー、今日も可愛いわぁ。倖雪くん)
(女子力高い可愛い系弟と爽やか王子系兄
堪らないわぁ)
(友人関係もたまらないわね。
不良系男子の優希くんと綺麗系男子の櫂くん
美味しすぎるわあ)
(あー、今日も見られてんな)
(腐女子だっけ?)
(倖、怖がってるしそろそろ牽制すっか)
(あいつの兄もうざがってたし大丈夫じゃない?)
(それもそうだな)




