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母の料理は、異次元
今日の昼頃、母からメールが届いた。
《ゆうはんつくってみたよ\(^_^)/》
...顔文字ェ...
待て待て待て待て待て待て。
メシマズ兵器が俺の台所でなにしてんだよ。
食材を無駄にするなよ母さん。
急いで妹に連絡をいれてから
姉と兄にも連絡をいれ、覚悟を決める。
もし、処分したとこなんか母に見られたら
どうなるかなんて考えたくもない。
胸が罪悪感でいたくて死ねるな。
電車に急いで乗りこんで携帯を握りしめながら
作り直す夕飯のことを考える。
メシマズは、嫌だが母の手料理を捨てるのも嫌...だが、食べたら死ぬので捨てるしかない。
すまない、母さん。
ちゃんと、美味しいの作るから許してくれ。
バタバタと走って家に帰ると妹がそっと鍋の中身を袋に入れ換えていた。
...見ていて切なくなった。
(...なんだった?)
(多分シチュー...緑色だったけど)
(......そうか)