Reading of the Fantasia!
――とある小さな王国の忘れ去られたお姫さま、ラフィーナ・アストランチア・ペールホワイト――
少女は世界を知らない。
その代わり、少女は異世界の物語を知っていた。
教えてくれたのは、異世界から来たという妖精、キィ。
そして、神話纏いの少女は、世界を知るために、失われた神話を知るために、長年囚われていたお城を飛び出した。
――記憶喪失の瓦解士、ジ・ダ・アシャ・ドゥルジ――
青年は、自分を知らない。
なぜなら、何かを忘れていたから。何を忘れているのか忘れている。
だから、もはや、青年にとって、そんなことはどうでも良かった。
そうして、ほんのわずかな魔族の血のせいで、あてなき旅をするはめになった瓦解士の青年は、神話を纏う少女と出逢う。
―― 知識も物語も、教義も神話も必要としない忘却教 アンノーレス――
遥か昔にこの世界が神話を失った時から、忘却教 アンノーレスは、世界の果てにあるという閲覧禁止図書館を恐れている。
だから、希望による悪竜堕としは成功させなければいけない。そのためには、世界の全てが忘却しなければいけない。
この世界は、何もかも忘れてしまうことを善しとしたのだ。
※他サイトでも連載しております。
少女は世界を知らない。
その代わり、少女は異世界の物語を知っていた。
教えてくれたのは、異世界から来たという妖精、キィ。
そして、神話纏いの少女は、世界を知るために、失われた神話を知るために、長年囚われていたお城を飛び出した。
――記憶喪失の瓦解士、ジ・ダ・アシャ・ドゥルジ――
青年は、自分を知らない。
なぜなら、何かを忘れていたから。何を忘れているのか忘れている。
だから、もはや、青年にとって、そんなことはどうでも良かった。
そうして、ほんのわずかな魔族の血のせいで、あてなき旅をするはめになった瓦解士の青年は、神話を纏う少女と出逢う。
―― 知識も物語も、教義も神話も必要としない忘却教 アンノーレス――
遥か昔にこの世界が神話を失った時から、忘却教 アンノーレスは、世界の果てにあるという閲覧禁止図書館を恐れている。
だから、希望による悪竜堕としは成功させなければいけない。そのためには、世界の全てが忘却しなければいけない。
この世界は、何もかも忘れてしまうことを善しとしたのだ。
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プロローグ~2.5~
2013/12/14 11:03
(改)