92話
2階へと降りた。
1階は難なくクリアーした。
サイクロプスは中々の巨体で力も凄そうだったが、サマーさんの早業で膝を付いた所へエクスパンドさんの一撃が顔面と頭部へのクリティカルヒットし瀕死になっている所へジルさんの魔法によりもうあっという間だった。
無駄が無い動き。連携。早さに力。……凄いねこの人達は。
2階に降りて私も前衛に呼ばれた。
とりあえず好きに動いて良いからとサマーさんに言われた。
フォローするよと。
フォーメーションはサマーさんと私。
直ぐ後ろにエクスパンドさん。
そしてジルさんとジャッジさんというフォーメーションに変更。
サマーさんの話しに無言で頷く。
とそこで思い出した。レベルを上げておこう。
名前 さらっち
LV 30(48)
とりあえずレベル30にしておこう。
少しは此処の敵でも渡り合えるかな?
舐めプ気味かも知れないけどね。まあ何となくそうしたんだ。
「いこっか」と言われて「はい」と答えた。
隣にはサマーさん。
正面はカプリスダンジョンの2階層。
空気は生暖かい。
合わせるように足を運び進む。
私とサマーさんの距離は1メートルぐらい。
何か見えないケド安心感が凄かった。
そして敵が現れた。
ジルさんの明かりの魔法で私たちの進む洞窟内はとても明るい。
そして何か魔法でも使っているのかなとか思うぐらいに空気も良い。
現れる敵はしっかりと見えて現れる。
地面にしっかりと足も踏める。
隣には頼れる人に後ろには任せても大丈夫な凄く強い人達。
――――――――とても条件が良い。
とんな敵が現れてもある程度は戦えそう。
敵が見えた。
3つに汚れた包帯が体中に見える。
3体のマミー。
意外に動きは速く隣のサマーさんとの間、中間地点を両方狙うかのように何かが飛んでくる。
まだ距離はソコソコあるんだが。
避けて躱した物は……恐らく包帯の切れ端。
左右に分かれた私とサマーさん。
対するマミーは私の方に1体、サマーさん側に2体。
直ぐに距離を詰め剣としても切れ味の良い木刀で斬りかかる。
包帯がグルグル巻きの腕により私の木刀は止められたが腕一本は折れていると思う。
一撃ずつ入れては離れるを繰り返し両方の腕を壊してから首を狙い一撃を入れた。
斬れはしなかったが、そのまま敵マミーは倒れた。
息もつかずに繰り返した為、呼吸が少し乱れる。
息を整えるように休みサマーさんを見ると最後の一体を倒している所だった。
もう一体は側に倒れ、お腹の部分辺りが少し燃えている。
……多分、ジルさんの魔法かな。
「凄く、強くなったね……さらおちゃん」
サマーさんのその言葉に私は嬉しくなった。
次の相手は…………何だろうアレ?
「ゴーレムだね……」
サマーさんに聞くとそう答えてくれた。
中々な大きさのソレは材質は…………木みたい。
ゴーレムって聞くとイメージは石とか岩で出来ているんだけど目の前のゴーレムは木で出来たゴーレムだった。
見た目ぐらいには動きは遅い。
サマーさんがどうぞと言ったのでその瞬間に駆けてから大きく飛んだ。
そして目の前のゴーレムに一撃を入れる。
しかし私の木刀はその頑丈な木に当たり負けした。
腕を持って行かれそうになり相手の身体を使い足をつき跳ねる様に距離を取った。
…………堅い。
何回か打ち込む様に剣を入れるが全て弾かれる。
「さらおちゃん……よく見て」
後ろからそんなかけ声があった。
その声に良くゴーレムを観察する。
結構な大きさの身体。材質は多分、木で出来ている。
と見ていると何か違和感を感じた。
…………あの肩口。何かある。皮膚の中。正確には木で出来た腕か肩か。その辺に印の様に見える何か。
決めた。半分はカンみたいな物だけどそこが弱点に思えた。
木で出来たゴーレムのスピードに乗った重くて大きい腕を躱してから振り返った所、印を狙った。




