88話
此処はジュリエッタダンジョン。
地下1階を進むとあるパーティ。
人数は4名ほど。前からエクスパンドさん盾役である剣士。
隣にジルさん、魔法使い。
そしてジャッジさんが僧侶という名のモンク。
その隣に私という構成のパーティはジュリエッタダンジョンを進みだしていた。
最初の敵はスケルトンだった。
しかし前を行くエクスパンドさんの敵では無い。
重戦士の振るう剣はスケルトンを粉砕していた。
もう斬るというより砕くだった。あのボーリングがピンを弾く様なそんな攻撃力。
それからもスパイダーやレモンラット、ダンジョンボアなどが立ち塞がる様に出現したがどれもエクスパンドさんの一撃の下砕け散っていた。
当然ながら後ろに何も来ない。
そのまま地下1階をいとも簡単に踏破した。
通常はこのダンジョン最下層の地下7階までで完全踏破となるが、各種条件が今回は整っているらしく地下3階迄で良いみたい。
地下3階迄進んだが地下1階の状況と全く変わらず。
もうエクスパンドさんだけで良いんじゃ無いという感じ。
偶に、後ろからの襲撃も確かにあったのだが、後衛の私とジャッジさんのコンビで問題無く戦えていた。
時間にすると1時間ちょっと、それ位のハイペースで地下3階の最奥部まで突き進んだ。
最奥部には記念碑があり『ジュリエッタダンジョン 地下三階 踏破 記念碑』と書かれている。
『初級ダンジョンジュリアへの資格を得ました。
記念品として『希望のイヤリング』を受け取れます』記念碑に触れると頭の中で言葉が響いた。
『希望のイヤリング』だって。
何だか変なイヤリングだった。
何だろうこの生き物。
蜘蛛っぽいけど所々違うような。
だいぶ昔にあったぴこぴこ……ゲームの敵キャラに似ているね。
ええと…………思い出せない。
敵の名前がタイトル名だったような。あの、登る奴……。
忘れた。
でも希望だから良いとしよう。
イヤリングを両耳に付けるとぱぁーって瞬間的に光って消えた。
『希望のイヤリング』を取り込み最適化しました。
…………と頭の中で言葉が響いた。
最適化って何なんだろう?
まるでジェットコースターみたいなダンジョン探索が終わった。
次の日も同様、先頭を往くエクスパンドさんの進みを誰も止めることは出来なかった。
そうして私の初級ダンジョンのアリア、ジュリエッタ、ジュリアダンジョンという初級ダンジョン地下3階迄の踏破が終了した。
通常はこの初級ダンジョン3つをどういう形だろうと3つを3階迄踏破すると初心者という枠から卒業となる。
そうジャッジさんに教わった。
私は気が付いたら、中級者になっていたらしいよ。
私は色々な経験を積んでいる気はする。
しかし、このパーティが何故私を誘ってくれるのかは全く分からなかったんだ。
それ位に強い。
こんな所で戦っている場合では無い程のパーティだと言う事は、もし見る者がいたら誰でもそう思っただろう。
でも彼等から聞いたレベルは皆30位で登録書に記されているレベルも私は見ている。
……この世界のレベルはそこまで意味は無いと聞いていたけれどそれだけでは説明が付かない程の強さをこのパーティは持っているんだ。




