85話
ジルさんとのアリアダンジョン攻略。
開始してから未だ何も無い。
もう10分程ダンジョンを進んでいるんだけど、そういうもんなのかしら。
疑問に思ってジルさんに聞いてみると「アリアは何時もこんな感じだよ」という答えをくれた。
歩いていても何も無いのでジルさんに学校の事を聞いてみた。
「ジルさんは魔法の学校に通ったんですか?」
「…………そうね、もう何年か前だけどね」
「私も行こうか悩んでいるんですが行く価値はありましたか?」
「………………あなた。魔法使いになりたいの?」
「いや、そういう訳では無いのですけど、魔法を少し学びたくて」
「そう…………。良いんじゃ無い?」
今日のジルさんは結構素っ気ない感じな気がした。
この前は結構打ち解けた感じがしたんだけどなぁ。うーん。
その後何匹かネズミが出て来たけどジルさんの魔法で倒されていった。
そして私は何もしないで1階の最奥である行き止まりに辿り着いた。
そこには大きい石版と扉があり石版にこう書かれていた。
『初級ダンジョンアリア 地下一階 踏破 記念碑』
『ダンジョンの加護あらんことを』
『地下三階 踏破により別ダンジョンの資格を得ます』
『地下三階 踏破により記念品が貰えます』
「一応その石版に触っておいて」
「はい…………」
石像は駄目で石版は良いらしい。
まぁこれで1階クリアーという事なのかな。
「続けて2階へ行くわよ」
ジルさんは休む間もなくそう話し私たちは先へと進んだ。
少し緩やかな坂が続いて平坦な道になった。
そんなタイミングでジルさんは私の方へ振り向き「交代」と話した。
「じゃあさらお、こんな感じのペースでよろしく」
「はい。分かりました」
そういえばこの人達と出会った時はまだ名前の変更をしていなかったんだよね。
今の名前はさらっちになっているからなぁ。
……まぁ良いか。
先を進んでいたらジルさんのライトで照らされている道に影が走った。
その影は右から左へ……黒っぽい物体。
ネズミことレモンラットだ。
このネズミはスライムよりは攻撃力はあるけれども基本弱い。
唯、放っておくと他のモンスターなどが出て来た時を見計らって邪魔をするらしい。
そうなってくると面倒な敵へと変化し様々な嫌がらせをしてくるとか。
通常見つけたら即斬らしい。弱いし。という事で動きに合わせ私も動いた。
スピードはまぁまぁ速い。けど捕らえられない程では無い動きも始めは直線的。
メイン武器である木刀を振るい難なく撃破。私の視界から消えて貰った。
そんな感じのネズミ退治が数匹続き2階層も終わり1階と同じく行き止まりが見える。
先程のように石版は無かった。アレ何も無いと思って近づいてみると地下への階段が見えた。
振り返るとジルさんが目配せしている。「先へ進もう」だね。
そのまま先へと急ぐ。階段を降りると扉が見え押したら簡単に開く。
地下3階はとても明るい場所だった。
ダンジョンって言葉通りのイメージだと地中だからね。
暗くて当たり前なイメージなんだけど、何故暗いのとか何故明るいのっていう言葉の意味以上の明確な答えは知らないさらお。
宇宙ってどうして真っ暗なのって昔疑問に思ったけど多分理由はあるんだ。
答えを知らないだけで。
唯、所詮この世の中もそういう物の集合体って誰かに聞いたかな。
多分ともくんかな、こういう話は。
だから、この世の中の理もそういうものであり、誰かが決めたルールに従ったりして動いているんだって。
結局何をするにも飛び抜けるには方法があり正しい悪い事やズルも存在するとか脱線した話もしてたかな。
なので、先入観は物事の始まり起点であり一つの答え。
明るければそれなりに、暗ければ自分が輝けるとか考え方次第でも状況は変わるとかなんとか。




