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77話

仕切り直したい。

直ぐにバックステップで距離を取る。




その行動中に目の前が曇った。

何かが向かってきている。


飛翔物。黒い。咄嗟に手でガードすると泥?



視界が少し遮られた。

顔に泥が少し掛かった様だ。




目に砂が入ったのか痛い。

目をつむり少しこする…………無理、痛みが酷くなった。


前はほぼ見えない。

音は……恐らくオークCが私の方へと向かってきている。




早く歩く足音がする。どうする?

更に後退するか? 登れる木の上へと待避?


…………いや、気配は解る。

此処で、待ち構えよう。


気配、臭い、音……もうそこにいる。

腰を落とし、低い姿勢からメイン武器の木刀を斜め後ろに構えた。間合いに入ったら動くつもりで。



神経を澄ませろ。



心を穏やかにして静かに……一撃に力を乗せろ。

…………今かな。


前への跳躍からの一撃。木刀を斜め後ろから前へと振り抜いた。






 ◇◇◇◇





…………うー。痛たた。

木陰で腰を下ろし座った。


目を水筒の水で洗ったけど細かい砂が中々出て行かない。

仕方ないけど水筒の水一本全部使おう。


お水は2本持ってきている。

念のため外で使える簡易魔法のお湯の護符も持ってきたけど、品薄だったから使うのは抵抗があるよ。


そんなにはレアな物では無いみたいなんだけどね。

視界がしっかりと戻り目の痛みもだいぶ減った。


最後に倒したオークCを見ると胴の部分から真っ二つになっていた。


これでやっとオークは3体目かぁ。

今のオークは結構強かった気がする。雰囲気を持っていた。

気を付けないとね。


倒せたけど逃げる選択肢もあったと思う。

一瞬の判断がその先を決める事も有るんだから。



森に静けさが戻り鳥がチュンチュンと鳴いていて。風の音も聞こえる。


ふぅ。やっぱりソロは難しいね。


難易度が跳ね上がる。

しかも効率も悪いのかなぁ。


あ、でも実況者あるし。うーん、どうなんだろう。

レベルは一つ上がり29。

あと一つで30になるね。切りが良いし何か欲しいよう。



さぁ次に行こうとオーク4体の群れとかオークメテムルの混合PTを倒して私のレベルは上がった。


と同時に何処かで聞いたことが有るあのファンファーレ。


また頭の中で盛大に鳴っている。あーもー何とかしてようコレ。




『お、何か鳴ってる』『カジノか?』『レベルじゃね? キリが良いとかの』

『飯の時間とか?』『出荷よー』

『腹減った』『オーク食おうぜ』『人型抵抗有るよなー』『ぶひぶひ』『でも食えば旨いはず』




スキル【隠蔽編集】【ライトニング】【あほ毛】【+1】

を手に入れた。




ええーと…………順番に行きたいけどあほ毛って何よ!

……………………私が知っているあほ毛の概念は2次元キャラにある造形のバランスを取るためにって……。


私はもしかしたら今二次元なのかしら……。

おーい。あほ毛ってなーに?


誰かに聞いてみると私の中に答えが生まれた。

バランスを取るための物です。

優れたバランス感覚が備わるでしょう……だって。


そっと頭の上を手で撫でてみると髪の毛の一部がピョンとなっている気がする。寝癖かな?


うー。まぁ良いか。

次は、隠蔽編集…………レベルを詐称出来ます。

自分の通り過ぎたレベルのみです。



ハイドインハイド。隠れる事も出来ます。

次元に物を隠す事が出来ます。



…………あ、コレってアイテムボックスの変わりかな。

もしそうだったら良いね。


それから最後にライトニング。


雷、電撃の魔法を使えます。

ふむふむ…………私、魔法使えるんだ。それは凄い。



あ、あと一つあった。+1って何だろ?

頭の中に答えが響いた。ステータスのランクを一つあげることが出来ます。


ああ、あの英数字の奴かしら。


うーん。FからEに出来るんだよね多分。

でも効果が良く解らないからSTRとかにしておこうかしら。


多分、ちからが強くなるんだよね。とりあえずそれで良いか。



「STRを+1で!」



……あのお店の剣が1ミリ上がるかもしんないし。

うん。Eになったみたい。


さて、もう少し戦ってみようかな。

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