74話
昨日の狩りでレベルは28になった。
もう結構な感じで私は強くなっている気がする。
受付の人にも、もうすぐランク上がりますねと教えて貰った。
ランクがDになれば他の街でも大丈夫とかつぐねさんは言っていたよね。うん、もう少しだよ。
次はやっぱアレかなぁ。
私が一歩を踏み出せた場所。
ソロなのはちょっと怖いけど行ってみる価値があると思う。
という事でクエストを受けて単身行くことにした。
その場所は多くのオークとメテムルが現れる場所。
街からは北へと進んだ森。
オークの生息地として有名らしい。
今日もいっぱい倒すぞー。
オークは5体討伐で討伐の印としての耳を持っていくと、何でもギルドから特殊部隊を派遣されるらしくオークの肉を回収するらしい。
その知らせに行くとかの時間の間に無くなったらどうするの?
――――って私の問いには先遣隊としての使い魔の鳥とかで素早く確認してとかの流れらしい。
なので何体かのオークを倒したら笛を吹いてと渡された。
その笛を吹くと街にいる鳥に聞こえるんだってさ。
オーク肉の回収には手間賃も掛かるケドしっかりと5体倒せばちゃんと儲けにはなるって。
大体だけどオーク1体で2000クアレットとのこと。
お肉は結構美味しくて量も取れるという話し、でも二足歩行する生き物は抵抗があるなぁって考えたら、他にはダチョウとか恐竜とかが浮かんだ。感覚的に鳥とかもそうだよね、多分。
……単に二足歩行が抵抗有るという訳では無いみたいわたし。
ダチョウとか恐竜とかは食べてみたい気がするし。
この差は一体何だろうね、なぞだよ。
オークは強さの割に報酬は高額みたい。でもそこまで狩り場に人気は無いんだって。
オークを数体倒せるならもっと効率が良いクエストがあるみたいだね。
ふむふむむ。なるほどねぇ。
しかし、私には凄く意味があるんだ。
あの場所で貧困から解放されたと言っても大げさでは無い程に私は変われた。
もう少しで出荷されて飼われる所だったかもしれんのに、ぶひぶひ。
あの混戦してもおかしくない戦いを私自身一人でこなせるか?
……これは結構重要な気がした。
多分あの場所で慣れてしまえば多くの敵を相手にしても立ち回れるかも知れない。
……試してみる価値はありそうだ。
恐らく私を誘ってくれたあのパーティは結構強い。
レベルの割に何故あのクエストを選んだのかが気になるぐらいには。多分だいぶ手も抜いていた気もする。
そう考えると私が誘われた理由が全然解らなかった。
慈善事業的な?
うーん謎だね。となぞなぞだらけのさらお。
物事には理由がある事が多い。
私が誘われたのも理由がしっかりとあったんだ。
と後にサマーさんに教えて貰ったんだけどね。
ギルドでクエストを受けて街から北へ進んだ森を目指した。
確か結構森自体も広いとかだったよね。
迷子にならないようにも気を付けないと。
ギルドから借りた笛は首から紐で掛けておいた。
一応薬草みたいな物とか毒消し、麻痺などの特効薬は一通り買っておいた。
ソロは怖いからね。
しかし私はまだ異世界特有のアレを持っていない。
…………アイテムバックだよ。
レベルが上がればスキルで何とかならないかしらと期待しているんだけど未だにどうにもならない。
まぁ、この世界の人はそんなもの持っていないから仕方が無いと言えばそうなるんだろうけどね。
なので私の荷物は多い。
基本的にはリュックでいざって時にボタン一つでリュックを外せる様にはしてある。
コレは考えた末の自信作。
自作なんだよ。
しっかりと裁縫も出来る私。
あと2つでLV30だから何かそろそろ新しいスキルでも欲しいね。便利なのが良いなぁ。
結局私はスキル【実況者】以降まだ何もスキルが増えていない。
あのカエルは遅咲きながらとか言っていた気がする。
でも【実況者】は私にとってホントに素晴らしいスキルだった。
恐らくこれから先お金にはそこまで困らない気もするし。
実況しているとさみしさを思い出さずにいられる。
お、確かあの辺だったよね。
見覚えのある場所に着いた。
確かこの辺から森へ侵入して行ったかな。
あ、でも迷子になるかもって話しだったっけ…………。
うーん。どうするか……。
あぁ「しりあい」に聞いてみるか。
てな訳で実況開始だよ。
……………………お、きたきた。
『今日も始まった』『おはようみんな』『良い朝だ。眠い……』『ここは――――森が見えるね』『今日は何をするのかね』
『おはおはーALL』『おっおっ今日はドラゴンか?』『……流石にドラゴンはまだでしょ』『さらっち顔みせてー』『今日はゴブリンか?』
『ゴブもまだでしょ』『そろそろ多くのオークじゃ?』『定番だなありうる』『いや今日もゾン子じゃね?』
今日もみんなおはようだよ。
さらっち今ね、結構広そうな森の側にいるんだけど、これから中へ入ろうと思うのよ。
でねでね、森の中で迷わないようにするにはどうしたら良いかな?
『なーる。森ねぇ……』『うーん、大勢で進む』『木々を切り倒す……』『良くあるのが木に印を付けるとかじゃね?』
『ソレだそれ、定番たすかる』『それは行けそうだね』『進むにつれ印を増やして行くとかよさげ?』『印付けた後ろの道から来たとかで』
『おまえら天才かよ』『方位が解れば早いのにね』『森を抜けるぐらいに飛ぶって何かで見た』『帰り道をトレントに聞く』
ふむふむ、なるほろ。印は確かによさげだね。
最悪はキャンプも考えてるし、何となくご飯とかも持ってきたし。
まぁ何とかなるでしょ。
さぁて、れっつご。




