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73話

ここは森の中。


たまにスライムが跳ねているぐらいで特に何も無かった。



森が何処まで続いているのかって意外に解らないもんだね。


少し進むと完全にどの方向も森の中となった。

方向感覚だけが頼りな結構行き当たりばったりなさらお。



そんな時前方約5メートル前に私の身体2個分の大きさの猪みたいな獣がいる。



相手は私に気が付いていない。

………………少し悩んでいたら相手に気付かれた。


私を見つけて警戒している多分猪。

猪を見つけて警戒しているさらお。

両者にじり寄る。ジリジリと。



――――――――先に動いたのは猪。



私を睨んで目掛けて一直線。

小さめの木々を薙ぎ倒しながら向かってくる。


その動きはこの前のワンコことロンリドッグよりは遅いが重量は恐らくこちらの猪。


そんな体重が乗った勢いの動きに私は迎え撃つのが怖くなりすんでの所で避けた。



振り返り体勢を整えると猪は止まらずそのまま行ってしまった。


「……………………うん無理」


どうすれば倒せたかなぁ。うーん。


あの加速した体重ある相手に対して……ジャンプして上から?


力が入らない一撃なら当てられるけど厳しいだろうなぁ。

突きとか薙ぐとかでも武器持ってかれちゃうだろうなぁ。



弾かれておわり。



走っていない所に先制攻撃。

……そっか。それが良さそうだね。

今度見つけたらそうしよう。



『あれは……猪かね?』『異世界のイノブタかな……』『あの突進、結構な迫力だね』『これは再戦希望』

『ちょっと走りたい気分だったんだろう』『木々薙ぎ倒していたなw』『まさに重戦車というかスピードが乗った原付』


気を取り直して進むさらお。

でも偶に後ろを振り返ってしまうのはご愛敬なんだよ。


あんなのに後ろから突進されたら死ねるし多分痛い。

早く森抜けないかしら…………。



結構静まり返っている森の中。


『今は逆にその静寂が怖かった』『ブルってきた』『今、背中とか肩とか叩かれたらちびっちゃうかも』『ゴクゴク』

『ゴクゴク』『変態紳士おるw』『←おまわりさんこいつらです』『←実はこいつもです』



所々木々が開けている所には空からの光が差すのだけど殆どの所が覆われていて暗い。

体感だけど温度も下がった気がする。


…………確か私が目指しているのは言わば墓地だもんね。

時間にすると10分ほど。そのまま森を歩いた。




私の身体はだいぶ冷えた。寒いねぇ。

結局は猪以外の敵は現れなかった。しかし、ここからが今回の目的。


森を抜けると直ぐに墓地が広がっている。

結構広い。だが、思うのはソコじゃ無く不死者が結構いる所だった。



見るとゾンビにグールがいるみたい。妙に共存しているっぽい。

受付の人に聞いた話通りだ。



私はゾンビとグールって何が違うのですか?

と聞いたらギルドの受付の人は色が解りやすいですよと話してくれた。


確かに青っぽい不死者とそれ以外の不死者がいるっぽい。

青っぽい方が少し体格が良く見える。



多分青い方がグール。

こっちの方が足も見た目以上に速い。


活動範囲に入るとどちらもいきなり襲ってくるらしい。

離れてみている分には結構安全とか。




ジリジリとにじり寄る様に近づいたり石を投げたりして両モンスターの行動を検証した。


ゾンビは3メートル、グールは5メートルまで近づくと此方へ向かってくる。

石には殆ど反応しなかった。


試しに逃げてみると墓地の境界線からは出られない様で、そこまで来ると忘れたように何事も無くゾンビもグールも戻って行く。



なるほどなるほど。



遠目からの遠距離攻撃があればなぁと思ったが私は今の所は近接オンリー。

なので境界線まで獲物を釣って外から剣で攻撃は出来そうだった。


コレで行こうと思ったけど、一応後ろとか周囲にもには気を配っておかないとね。


『さらっちに襲われるゾン子』『お、お姉さんやめ……』

『ほーら。ほーら、此処がええんか? グサッグサッ』

『い、いやあやめてよお……ゾン子死んじゃうっ』『ふひひ、お前はもう死んでるんだようw』

『俺たちがゾンビだ!』『何コノ空間w』『ソコにグールがやってきて……』



今だっ!



境界線へと侵入しゾンビを釣ってみた。

私に気が付いたゾンビは私に向かってやって来る「アー」とか「ウー」とか言いながら。

あれ? ゾンビって何で襲ってくるんだろう……。まぁ良いか。

グールはヨダレ凄いし、歯も凄いし…………肉かしら?



境界線ギリギリに陣取って釣られて来たゾンビに攻撃をしてみた。

結果、効率的には頭というか首を狙うのが一番良い気がした。


先ず一体。ゾンビは息絶えると小さな魔石を落とした。

…………ゾンビが息絶えるって言い方微妙だけどね。


釣りの戦いは効率はそこまで良くはなかったけど安全面を考えると良かった。


対グールも似たような感じで釣って、おいでおいでして境界線からの攻撃を数回、狙えたら首元を狙う感じで簡単に倒せた。


『さらっちおしりを振ってゾン子とグル子を誘惑』『俺も誘われたい』『こうしてゾン子の純潔は失われた』『純血は元々無いだろ』『グル子もいじれよおまえら』『語呂がいまいち……』『グール子ちゃん』『おまえら何でも擬人化だな』『これは擬人化とはいわん気もするw』



ええと、ゾンビとグールはどれ位倒せば良いんだっけ?

メモメモ……あぁ10体分の魔石で2000クアレットか。



結構な時間釣って倒してを繰り返していると周囲にいなくなる、途切れる時間が5分ほどあるのよね。


少し境界線の先へ行ってみようかしらと思い墓地へと侵入してみた。

……周りには墓石しかないケドね。と思っていたら少し変な墓石があった。


墓石に文字が刻まれているんだけどその文字が光っているんだ。

何か気になったので読んでみると「押して」と一言だけ書いてある。



罠かしら……。



まぁ良いか。そろそろ時間だ。

再び境界線の辺りまで戻って釣りをして良い感じの数を倒した。


ダメージは無し。良き良き。

今日はこれぐらいで帰ろっと。



レベルは2個上がり、お金も合計3万クアレット程は儲けた。順調だよ。

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