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67話

もう一つの武器屋さんは通りを挟んでその先にある。

そっちは防具屋さんと隣同士になっているみたい。


もうすぐ夕方。

人はまばら。


この街自体もそこまで人だらけって感じでは無いからちょっと寂しい感じだけどぼっちな私にとってはこんぐらいが丁度良い。人混みとか無理なんだよう。




お店は他にもお客さんはいるみたいで店内は少し混んでいた。


そこまで大きいお店では無いので通路を通るとき人とぶつかりそうになる。


私も他の人と同様にお店の品を見せて貰う。

先程の店と違い同じ武器とかが何本も置いてある。

値段も抑え気味。


私が今も使っている頑丈な銅の剣も置いてあった。

因みに2000クアレット。


私が買ったのは確か150クアレットだった気がする買い物上手なさらお。


ふむふむと幾つかのの商品を見て回った。

今使っている剣より良い物は一杯ありそうだ。

でもコレっていうピンと来る物はまだ無い。


ショーケースに飾ってある剣を見ようと思い近くまで行くとふと一本の剣が目に入った。


その剣はショーケースの隣のジャンク品。



『格安品。ジャンク。掘り出し物もあるよ。どれでも1500クアレット』



そう書いてある中の一本。

見た目は唯の木刀…………なんだけど気になったんだ。

凄く。

うーん。

でも木刀じゃ敵を倒せないよね? どうなんだろう? 安いし試しで買ってみようかな。


手に持ってみて決めた。買おう。長さも丁度良い。

でも何で気になるんだろう?


この剣には何かあるのかしら? あぁ、店員さんに聞いてみようかな。


「…………すみません。この剣なのですが、唯の木刀なんですか?」


「うん? あぁ。…………へェ。嬢ちゃん良い目をしてるね。ソレは魔法剣なんだよ」


「……………………魔法剣……というと炎が出たり宿ったりとかの???」


「あぁ、そうなんだけどね。失敗作らしいんだ。ソレは……」

「失敗作…………」


「今から何年前だったかな? 一人の天才鍛冶職人が此処の店にいたんだ。そいつはこの剣を5年掛けて作ったんだが、失敗したと言って投げたんだ。……ソレがこの木刀だよ、嬢ちゃん。見た目が木刀だから買い手なんて付かないけどな。まぁアレだ。いわく付きの品である意味掘り出し物だ。あの天才がまるまるでは無いとはいえ5年掛けたんだからな。しかしゴミだけどな」


「…………面白いですね! 買わせて下さい! コレ!」


良いね良いね。

そういうの大好き。


しかも私が気になった品なんだよ! 絶対何かあるって! 無くても何かある事にしちゃうんだ! えへへへ。


「そうか! 良いぞ。嬢ちゃん。売った! 1500クアレットだぞ」


「はい――――買わせて貰います!」


いわく付き。良いネ。

面白いよう。呪われたら面白いのになぁ。


1500クアレットを支払い良い買い物をしちゃったとニッコニコな私。


店員さんは最後にもし――――嬢ちゃんが使えたなら教えてくれ。って話していたよ。頑張るぞー。


あ、でも私って魔力あるのかしら? そいえば気にしてなかったよ。うーん…………まぁ良いか。



さてさて、剣も手に入れたし、次は寝床、泊まるところだね。

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