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59話

此処は冒険者ギルド。



まだギルドは開いたばかりだけどギルドの朝は早い。



クエストを受ける冒険者も一日時間がしっかりと使える方が良いと考える人が多いせいかも知れない。


前の日から次の日のを……という冒険者やパーティーも数多く存在するが、その日暮らしの冒険者も一定数は存在している。


私も絶賛その日暮らしの仲間入り中。少しずつ周りが見え始めていたが最底辺を這いずり回っているっぽい。



今日も朝からご飯の種こと朝からモンスターを倒すクエストが貼ってある壁をじっくりと見ていた。


もう何がイケナイんだろうとかの思考も考えなくなっているわたし。


目は虚ろ。

刹那的なさらお。



そんな時だったんだ。後ろから突然に声を掛けられた。

ぶたさんは忘れて。


「ねぇねぇ。私たちと一緒にクエストしない?」



振り向くと如何にも的な冒険者らしい活発そうなお姉さんが私にそう話しかけてきた。


ぼっちが染みついてきた私は一瞬悩んだけど一人より二人の方がレベル上げや、クエストの効率は断然に良いのだ。


昔ともくんがことある毎に一人より二人と話していた。


特に今はゲームのシステム的にも推奨されているゲームが大半らしい。


ソロで何でも出来てしまうと、パーティーを組む人がいなくなり人と人の架け橋が減り結局ゲーム寿命を短くするとかなんとか。


人が居なくなったネットゲームは言葉に表せない程の寂しい代物となるとか。


ここ数日間の底辺生活と聞いた話が頭によぎり「お願いします!」と食い気味に目の前の女神様に私は話していた。


もう切っ掛けが欲しかった。

変われる自分を見つけたかった。




「うん。じゃあこっち来てねー」




と誘われて向かったのはテーブル席。


席には三名ほどで女性二人の男性二人のパーティっぽい。


「初めまして。私はサマー。このパーティはリーダー居ないから臨時でリーダーしてる剣士よ。よろしくね!」


「後はそっちのがジャッジ、僧侶というよりモンクね。その隣がジル。女魔法使い、最後にエクスパンド。盾役兼剣士とかかな」


各々が私によろしくと紹介された際に話してくれる。

私も一人づつよろしくですと伝え、名前とLV15のまだ初心者である事を話した。


サマーさんに何の職業を目指しているとかあるの? と聞かれて何にも考えていない私はとりあえず剣士でと話しておいた。





何でも少し前にいたリーダーは冒険者を止めてしまったらしく特に後任を選ばなかったかから今こうして活動していると。


そしてある程度のクエストで稼ぎ次の街へと行く。

あえてメインのホームを作らないで冒険しているらしい。



此処の街チーズレアでもクエストをしている最中なんだけど、もう少し上の依頼を今後するに当たって良い人がいたらと探していたんだって。




なるほどなるほど。




パーティ名は『プルワンズレッグス』


平均レベルは30の私から見たらそびえ立つ山々の方達だった。に、荷物を持てば良いかしらと自虐的なさらお。


何故こんなパーティが私なんかを誘ってくれたんだろう?

もう疑問しかなし。


しかも誘ってくれるとかもう女神様。

絶賛コミュ症でぼっちーな私ほんと助かる。


今日は簡単な狩りにでも行ってみましょうと誘われてニコニコで頷く私。


と言うわけで本日の狩りはレベル一桁位でも行けるオークとかメテムル辺りと少し強めでグレートオーク辺りが出没する狩り場へ行こうと誘われた。


名前は知っているけどまだ戦ったことが無い相手。

グレートオークは調べたら私よりも格上。

でもでもパーティなら大丈夫だろうと思った。

自分を変える切っ掛けが欲しかった。




なるべく足手纏いにならないようにしないと。


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