49話
今日はファミレスでのバイトの日。
そして丁度、私とももちゃん。
あおばさんにたけのさんが同時にバイトに入る日だった。
たけのさんは23時迄仕事、他の3人は22時迄なので裏の休憩所でたけのさんが上がるまで待って話そうという事になった。
終電もあるので実質30分位しか話せる時間は無いのだが。
事が上手く運べば良いけどあのたけのさんだから心配だ。
あおばさんが話しを通してくれるとは言っても何処まで融通を効かせてくれるかは疑問が残る。
私はたけのさんに2つ程借りがある。
そして制約のせいでたけのさんには筒抜け。
もうたけのさんには恐ろしくて借りれない。
そんな借金生活みたいな事に何故なったのだろう?
普通に生活している分には……というか、別に何かが影響する訳では無いのだけれど。
それでも今考えるとどうしてこうなった的な何かを感じずにはいられない。
学校が終わりももちゃんと一緒にファミレスまで行き何事も無く普通通りに働いて時間になった。
「裏で待ちましょうか……」
あおばさんの提案にわたし達は頷き従業員の控え室でたけのさんを待つ事にした。
現在働いているのはたけのさんと中堅のウエイトレスさん2名。
二人とも名前はみきさん。
同じ名前なので1ミキさんと2ミキさんとか、ミキ1さんとミキ2さん。
みたいな感じで呼ばれている。
他は厨房の男子が3名という形でラストを迎える本日のフォーメーション。
大概終わった後は椅子やソファーなどで少しお話して皆んな帰る感じ。
車を持っている人が時折送ってくれる事もあるけど、大学生の男性には注意してねとたけのさんに教わった。
しかしあおばさんが一緒に居ると気を遣ってか何かで余り話しかけてこない。
やっぱりオーラかしら。
裏の控え室はそこまで広くない為、女子3人ほど居るだけで結構狭くなる。
控え室の先に男子と女子のロッカールームがあるので当然に男子も此処を通る。
私やももちゃんには普通に接している気がするけどやはりあおばさんには無理みたく先程も一人、控え室の先へ行こうとした男子が「おつかれー…………――さまです」と先輩で年上の大学生でもあおばさんにはそんな感じになっている。
そして何時もなら一つ二つと軽口を話す人でもそそくさと急いでいるかの様な動きで行ってしまう。
そんな――――空気の中あおばさんは言った。
「……二人とも、さらちゃんを追うという事で良いのかしら?」
問いに対し私はももちゃんと目配せをしあおばさんを見て頷く。
「「……はい」」
「そう。……解ったわ。なら――――○○○げないとね」
…………私は耳を疑ったけどあおばさんはこう話した筈…………
「盛り上げないとね」と。
意味が解らない。
盛り上げる? どういうこと? 言葉として……ううん。
私は少し混乱していたらそこでたけのさんが来た。
「おまたせ…………あら、何か……まぁ良いか。お店も閉まったし、フロアーで話しましょう。後はミキミキが居るだけだから」




