43話
「私の頭の中を覗かないで下さい………………レイさんとつぐねさん」
隣にはこの街へと一緒してくれた2人が私と店員さんの会話を聞いていたみたい。
レイさんに見事に私の考えを答えられてビックリした。
正面のギルド店員さんもあわてている。
まぁ確かにそんな感じの心情だったよわたしも。
そう、それは図星とも言うとか言わないとかなんとかかんとか、へいよう。
「――――また、会ったわね。さらおちゃん」
あれ? 何かが――――違う?
そんな、そんな印象を私はレイさんに受けた。
「レイさん…………ですよね?」
「…………あら。――――――――感受性が強いのかしらね」
「どう思う? つぐね」
「……多分…………そうなのかと」
「そう、私はレイ。それは間違いないわよ、さらおちゃん」
「…………そう、ですか…………それは、何か……ごめんなさい。何か、違和感を感じたみたいで」
「ふふ。それも間違いでは無いのだけれどもね……所で、何か困っているみたいだから声を掛けたのだけど」
「っと、ああああ。そ、そうなんです。ちょっと困っていて……」
かくかくってしかじかっと多分察せられるであろう状況を簡単に説明した。
「良いわ。任せて――――つぐね」
「はい。……………………ギルドの店員さん。ちょっと……」
レイさんにそう言われたつぐねさんはギルドの店員さんと少し離れた所へ行ってしまった。
「んー。多分、10日ぐらい?」
「…………え?」
「……このゲームを初めてね」
「そ――――そうです。大体10日ぐらいです。よ、良かった、プレイヤーの人ですよね? レイさんは」
「ああ、それは。んーと、半分は…………ね」
は、半分は…………プレイヤー? ど、どういう事だろう?
「詳しい事は言えないかな。……無粋だし。さらおちゃんは転移だからか多分今の状況を理解していないと思うんだけど、時間が解決すると思うから」
「そう――――ですか。ちょっと、知り合いを探していて。でも……何をどうすれば良いのか解らなくて」
「…………そっか。でもね。このゲームはさらおちゃんの好きにすれば良いの。それが色々な事を……紡ぐから。――――未来は多様性を持っているのよ」
好きにすればきっと私の事だから気がつかない内に斜め上とか下とかの方向に行ってグルッと円を描く感じになりかね……。
「…………」
「――円を描いても良いから……」
「レイさん…………お姉さんエスパーですか? ハッ、もしかして私の頭をパカッと割るように割って覗いて見てあじ……」
「――それ以上は駄目よ、さらおちゃん。色々なコードに引っかかりそうだから、ね」
「じゃあ――――――ひとつだけ教えてください。このゲームは現実ですか? 死んだら、死にますか?」
「……うーん。そうねぇ…………人によるわよ。普通は死んだら死にますけど状況次第では生き返るわ」
状況って、ええと……私はねうちゃぎに殺されて生き返った? よね。ええと、うーん? あの時と今の状況は全然違うけどね。
「つい最近死んだんですけど、生き返りました。私もしかしてゾンびー的なグール的な……そっちな感じのぼっち系になってます?」
「あはは。さらちゃんは相変わらずたとえが面白いわね。常日頃から、アーとかウーとか言い出してなければ大丈夫よ、多分」
「…………そうですか。解りました」
「レイ様……問題なく。さらおさん。これでこの街で依頼は受けられますが、他の街へ行くまでにギルドのランクを上げてください。この街とフルーツラテランのみで、そうすれば怪しまれずに済みます」
「ランク、ええと……どれ位上げれば良いですか?」
「2つぐらい上げれば間違いなく大丈夫でしょう。なので、始めはFランクなのでDランク目指してください」
「結構大変そうですね……」
「多分その頃には他の免罪符的なというか、レベルが上がれば大丈夫でしょうしきっと他の状況でそれならば大丈夫となってますから、多分……」
「あ、曖昧ですね……」
「多様性ですよ……さらおさん」
そんなおしゃべりの後場所が場所だった為、長話もという事でレイさんとつぐねさんはまた会いましょうと行ってしまった。
私はとりあえず街の中だけのおつかいの簡単なクエストだけ受けてギルドから外へ出て考えた。
…………良い人たちというか、多分、私を知っている人だ。
間違いない。
二人ともかどうかは解らないけど、恐らくレイさんは知り合いだ。
知り合いの誰かがレイさんだ。
つぐねさんは微妙だけど。
後は、なるべく死なないように生きよう。
当たり前だけど…………。




