39話
ささささっ。しゅたたた。
擬音にするとそんな感じ。
それはもう忍者っぽい走り。
手というか、腕は置いてけぼりっぽい走り方。
一瞬で画面の奥。
ギリギリ見えるぐらいまで走り込み何かしている。
早いなぁ。何かのスキルかしら。
ウサギのぬいぐるみとかがバビューンって飛んでいったのとか、しゅたたたって走るのとか……良いね。
私も早く覚えたい。
離れているけど「グェッ」って声が聞こえて誰か…………恐らく盗賊? の人が多分倒れた。
始めの声が聞こえてから所々で「グェグェ」と声は聞こえていたその10分後、つぐねさんは戻って来た。
「さぁ、行きましょうか……」
「つぐね、何人ぐらいいたの?」
「……8人でした。頭目がランクCぐらいで他はそれ以下の混合ですね」
「………………」
他にもレイさんはつぐねさんに何か聞いていて商人のリーアさんは猫と戯れている。
あれ……猫、いたっけ?
それ以降は順調に。
何事も無く新たな街、チーズレアに辿り着いた。
「でわ、私はこれで。あ、何か入り用だったら当面はフルーツラテラン付近の街に滞在しているのでよろしくにゃー」
「はい。リーアさんありがとう。また、機会があればー」
残りの2人、つぐねさんとレイさんを見るとこちらを見て頷いている。
「一緒に来てくれてありがとうございました。盗賊、とても助かりました」
「うん。多分あなたとはまた出会うと思う。その時もよろしく」
「…………さらおちゃん。人探しですね。あなたの探す人は間違いなくこの世界にいます。自分を信じて進んでください。時は必ず来ます。運命も交わり交差します」
「はい。……ありがとう、つぐねさん、レイさん」
でわまたねーと2人とも別れた。
レイさんは占いが出来るみたいで色々と教えて貰った。
また、機会があるから会いましょうとも。
ふぅー。今日はこの辺までにしておこうかな。
他の人と一緒にするのも慣れてないから疲れたよう。
でもでも上手く着いてよかったよ。
ランクCとかの盗賊なんて今の自分には荷が重すぎるからね。
もう少し。
ちょっと街の中を探索して、今日はお終いにしようかなぁ。
チーズレアの街は確かに見る感じフルーツラテランに比べるとこぢんまりしている気がした。
街と村の中間とまでは行かないけど街寄りの村ぐらいかなぁ。
これからも少しずつ発展していくのだろうね。
フルーツラテランは入り口の壁というか、塀って言うのかな、がズーンとあってしっかりと外敵が入れないように――――という作りをしていた。
この街、チーズレアはそこまでしっかりとしていない。
ああ外壁で良いか。
その外壁があるにはあるんだけど高さが――――とか、作りが脆そうとかに感じるんだ。
街の中を歩いていると、人の数も比べると少ない気がした。
うーん。先ずは…………ギルドに行けば良いよね。
果物を売っている露天の人にギルドの場所を聞いてから向かう事にした。
露天のおば……おねえさん色々と教えてくれたので果物の詰め合わせを買っておいた。
何でも最近盗賊の数が此処、チーズレア近辺に増えているって話し。
確かに私たちが来るときも遭遇したから結構多いのかも知れないね。帰り道も誰かと帰らないと危ないね。
とりあえずギルドの場所が解ったから行ってみてから次の行動を決めようと思った。
しゅたたたた。
忍者になりきって進むと直ぐにギルドに着いた。
ん、今日は此処までにしようかなでござる。
丁度良くギルドに着いたので入り口からログアウトを探していたら見つからない…………?
って思ったら画面の反対側の隅にあった。
うーん、レイアウト変更でもしたのかなぁ?
まぁ、あったから良いか。
よっし、またまた明日。
おやすみよお。




