38話
次の日。
ギルドの掲示板に行くと3名様。
埋まっていた。
おおうういいねえ。
どんな人が来るかなぁ。
ドキドキのわっくわく。
どんな人でも良いケドね。
高レベルPTに初心者なわたし一人のお姫様でも良いし。
みんな初心者。
適当に行こうPTでも楽しいし。
さってさてという一人目は猫耳の商人さんだった。
二人目は何か…………とても気品がある人。
三人目も同じ。ええと、お姫様かしら? 何か、独特な人達が集まった。女子会パーティの出来上がり。
見る限りはとても初心者には見えないし、何故っ? て感じ、きっとここに居る人私以外はみんな一人ででもチーズレアの街に行けるでしょ?
って思うぐらい装備も知識も整っていそうな感じ?
んー。まぁ良いか。
まぁまぁとりあえず皆揃ったよ。
じゃあ自己紹介とかしてみますか。
どんな人達かなぁ?
「初めまして! 今回チーズレアへ行きたい人達集まれ道連れのパーティを募集してみたさらおです。皆さんよろしく」
「おはろーにゃ。私は商人をしているリーアと言いますにゃ。丁度チーズレアに行きたかったんだ。よろしくねー」
「はい。では……私たちは仲間同士2人での参加です。私はつぐね。此方は…………」
「レイです。よろしくね」
とまぁ、こんな感じの自己紹介だった。
まぁそう、特に…………まだ何事も無かったんだけど。
二人組の女性。
一人は何か……護衛みたいな雰囲気でもう一人は…………うーん。お姫様とかそんな感じ。
多分エルフとかかな……耳長いし。
凄く綺麗で、透き通る感じ…………骨まで見えそ。
目を見たら吸い込まれそうになった。すっごく綺麗なキャラ。
作るの上手いなぁ……。
準備はみんな良いみたいなので出発進行なのだけど瞬間方向に悩んだら。こっちだにゃとリーアさんが教えてくれた。
たはは。
ええと、西がチーズレアだったよね。うん。
「では皆さん――――行きましょうか」
音頭をギリギリ取る様に促して西側の門を目指した。
徒歩で行く事にみんな同意しているみたい。
まぁそこまで遠い場所でも無いしね。
聞いた所だと歩いてもおよそ2時間位で到着する。
街から出て道なりに進むとみんな私に付いてくる。
ゲームには自動機能が付いているみたいでセットするとそのキャラに付いていくことが出来たりする。
でもある意味ストーカーなので、付いてこられている方に権限があって自動機能を解除する事も出来るみたい。
とりあえずは言い出しっぺの私。
今回の企画の立案はわたしなので率先して先頭になってずんずんと進むとみんな私に付いてくる。
試しに木にぶつかってみたら次々と木にぶつかるみんな。
…………そういうもんなのね。
『かしこさが1あがった』また一つと賢くなるさらお。
この調子で行けば中間テストで――――とか。
こちらの世界にも反映されれば良いのにって思っちゃうよう。
そーすれば何時の間にか頭のよい子になっているのに。
ゲームをしているだけでね。
…………あれ、こんな事で?
画面のログを見ると確かに『かしこさが――――』のログが表示されている。
ふーん。まぁちょっと得した程度で…………良いんだよね?
「私はこのゲームを始めて10日ちょっとぐらいなんですが、皆さんはどれ位なのですか?」
先ずは色々と聞いてみよう。
多分、私よりも確実に強いだろうし。
どれ位で、とかの参考にもなるし。
「…………私は生まれてから12年ぐらいにゃー?」
「あぁ。…………○○年ぐらいです」
「…………私もそれ位……かしら?」
えええええええと? 12年に20年ぐらい??? このゲーム…………最近開始されたんだよね???
ううーん。
…………ぽくぽくぽくちーん。
あぁなるほど。なりきっているのかな……。
プレイ的な感じかしら。
何か、ちょっと微妙な質問をしてしまったみたい。
ゲームゲームとか、姫様サバ読んでません? とかボソボソっと聞こえる。
「チーズレアの街って行ったこと無いんですけど『フルーツラテラン』に比べてどうですか?」
今までいた街との比較を聞いてみた。
これなら当たり障り無いよね?
「チーズレアはフルーツラテランに比べると少し小さいぐらいだよ」
「…………そうですね。まだこの辺の街は小さめの街が多いですからね」
「ふむふむ……あぁ、大きいと言うとどの街辺りが大きいですか?」
「…………やっぱり王都とかパスタメールとダイラックにサラダエクレアの街とかは大きいにゃ」
「……この国の4大都市と言ったらその4つですね」
「なるほどー。機会があったら行ってみますね」
そんな感じの当たり障りの無い会話が続き、大体1時間が経過、半分ぐらい来たところだった。
突然少し前を歩いていた私はつぐねさんに肩を叩か…………れた後に掴まれ少し引っ張られた。
「わわっ……」
「さらおさん…………ちょっと此処で待ちです」
「んん、どうしたかにゃーって、あ、何かいるね…………」
「――――ちょっと行ってきますね……」
「駄目です、レイ様…………私が行くので、レイ様は此処で」
「…………えー。良いじゃ無い、多分盗賊10人ぐらいよ?」
「……それはそうでしょうけど、それでも駄目です」
「ちぇー」
…………と、盗賊っ。
そ、そんなの自然にいるの? 普通に道なりでそこまで開けていないけどそんなに隠れる所は無さそうな場所なのに。
私が周囲を見回しているうちにつぐねさんはとても素早い動きで走り出した。




