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24話

本屋へ行きたいと話していた桃ちゃんは漫画本コーナーへ。


えちかはライトノベルなどの小説が置いてある方へとそれぞれ向かっている。


私もライトノベルの方へ向かおうと思ったけど寄り道をしながら他の本を見て回りライトノベルのコーナーを目指す。


目に付くタイトルは無いかなーと何となく見て回ると幾つかが目に飛び込んでくる。


『気になる異性へのアピールは仕草から』ほむ…………アピールかぁ。


私はきっと奥手なんだ。


だって好きな人を目の前にすると何を話せば良いのか解らなくなるしドキドキしてそれ所では無くなっちゃうんだよね。


もう見ているだけで幸せなんだ。

それで良いやって思っちゃうんだ。

その先の一歩が進めないんだ。



…………ハァー。

ダメだなぁ、私…………。




…………でも、そう。


私は知っている。


自ら行動を起こさないと望んだ良い結果に辿り着けないことも。


見ているだけではお腹は膨れない事もぐうぐう。



……そう。私はカマキリになって――――――――。

もしゃも…………ふと、気になるタイトルが目に飛び込んだ。



……危ない危ないお腹が空いて妄想で食べちゃうとこだった。

ええと『新異世界に行く方法』………………異世界に行く方法?



ええっ?


コレがあれば異世界に行けるの?


…………いやいや。

そんなんで私は騙されないゾ。


異世界ってどんな所だろうなぁ…………。

多分、五次郎も何らかの方法でソコにいるんだ。



きっと魔法とか使えてさ、お空とか飛んでさ、スライムとかドラゴンとかいてさ、おおさまとか伯爵とかね。うんうん。


ひめねーさまとか、悪役令嬢さんとかいるんでしょ?

仲間はずれにされてからのざまぁな展開とか良いなぁ。



あれ? この本……凄くない?


異世界に行けちゃうの?


ちょっと買おうかしら、気になるじゃない…………。



ライトノベルのコーナーにはえちかが本を数冊、手にしている。私は小声で聞いてみた。


「えちか……良い本あった?」


「……あ、さらお…………うん。幾つか続きものがね丁度良いから買っておこうかなって」


「あ、桃ちゃん……」

「そろそろ行こうか」


携帯電話の時計を見ると結構良い時間になっていた。

3人とも会計を終わらせてデパートを出た。

目指すはファミリーレストラン。


桃ちゃんとえちかは休みの日に行くのってやっぱヘンだよねって話している。



最寄り駅に着きあっという間に到着。

中へ入ると「いらっしゃいませー」という声が聞こえた。


レジにはたけのさんがいて、私たちを見ると「もう少しで上がるから」と言いテーブルには他のウェイトレスさんが案内してくれた。


今日は何を食べようかなぁ。

メニューを見て私はニヤニヤしていた違うニコニコだって。


「2人は何食べるのー」

「うーん。私はスパゲッティーかな」


「私は……BLTにしようかなぁ」


ふむふむ。

…………BLTって何ぞ?


「桃ちゃんBLTってなーに?」

「……あぁ。ベーコンレタストマトの略だよ」


なるほど、頭文字を取っているのね。

お洒落だね。


今日は何にしようかなぁー。

ハンバーガーにしてみようかなぁ。


よし、決まった。


桃ちゃんがわたしとえちかに何の本買ったの? と聞いてきた。


桃ちゃんは私は『不可視な日替わり妹とオフライン兄貴』の漫画だよと教えてくれた。


ええと、確かラノベ原作でコミカライズしたんだっけ。


結構人気みたい。

えちかは最近人気な『いせちゃー』の4巻と5巻。


あとは『魔法騎士皇女レイの悲劇』という私の知らない奴を買ったみたい。


「私はね………………本を袋から出した」

「ええと…………異世界へ行く方法?」


「いや、えっちゃん……シンって付いているよ?」

「あ、ホントだ、新異世界へ行く方法だ…………」


2人は何というか、優しい顔をしている。


桃ちゃんは行けたら良いね。と言ってくれた。

いやいや、絶対に行けるんだよ? この本読めばね。


めちゃ凄いよう。


「良いでしょー。凄くない? 最後の2冊だったんだよ」

「…………そうだね、凄いよさらおは」

「……新って所が良いわね」


2人はそう話していた。

人の着目点は皆、違うのだ。

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