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141話

何か変な風に仕切り直しになってしまった私のソロ地下170階層攻略。


イトウさんに話すと「マンティスに単独で勝てるなら及第点じゃの」

と言う事で次に進む事となった。



180階層からのイトウさんとの攻略と採取の始まり。

もう此処の敵は全てがボスキャラ級。


フロアーのボス対私とイトウさんという構図になる。

そんな話をしていたら「ボクもそれやるー」という事でピュアミミックの女王さま、エターナルことナルちゃんも参戦が決まった。


「ナルちゃん、良いの?」


と聞くと彼女は「ん? 楽しそうだからいいんだよ?」とそう答えた。



ふーん、そっかそっか。




イトウさんにただ付いていく感じで180階層まで進んだ。

…………やっぱり強いなぁーこの人。


何て言うか、隙が無いのと流れる様な動きがセットになっているし。

スピードによる攻撃……なんだけど、どうも少し違う。


何か、私の動きとは違う法則のようなもので動いている気がする。

何かの型とかそんな感じ。


多分だけど、移動とかもスキルみたいな物を使っているのかもしんない。


それなら説明が付く気がする。


早い様で早さのみでは無い。

何か、すり足では無いけどこう、独特なんだよね。


対敵に対してもどちらかというと強者。

相手に合わせる事も所々していそうなんだけど、基本は自分の動き優先。


相手を詰めていく。


相手の出来ることがドンドンと少なくなっていくような。

そういった強者の戦い方に見えた。


……でもこの人。


魔法使いなんだよね???


確かに所々で魔法も使っているんだけどなんかなー。

前は魔法使いに関して、遠目から魔法を打ち続ければ負けないみたいな事言っていた気がするんだけどなぁ?


そう。

――――要は規格外。


多分戦いに関して色々と極めているのだろうね。

でもそうでも無ければこんな所で採取なんて出来ないよね。




「ねぇイトウさん…………イトウさんより強い人っているんですか?」

「……そりゃーおるよ五万とな」


「………………流石にそんなにいないでしょ?」

「…………そうじゃの。ワシの知る限りでは数人はおるよ」


「……そうですか。何か、色々と安心しました」

「お前さんも変わった思考をしておるの」


「普通ですよう。……多分」


今回の採取が終わればこの前に出会った犬ぐらいには強くなれると教えてくれた。

時の運、天秤が傾けば勝てると。


なるほど。

なんとなくでもラインが解るのは解りやすくて良いネ。


…………でもそんなに強いのか。

あの犬たちは。


――――って思っていたんだけど後で知ったんだけど犬たちはそりゃあ強いはずだった。


というぐらいの有名な生き物だった。

知らない人が殆どいない位には。


ケルベロスとガルムって言うのは解っていたつもりだったんだけど、解っていなかった。


――でもでも何でこんな所に偶々いるのよ! 全く。おかしいでしょ、色々と。



はぁ…………何か最近。


色々と変なフラグのような物が立っている気がするよ?

困ったもんだ。



唯でさえ色々としなければいけないことがあるのに。

これ以上は何もいらないよう。




いとーさんが強すぎるから今は余り出番が無いんだ。

今は前衛イトウさんで中心にナルちゃん。


後ろに私という布陣も何も的な並びで進んでいる。

しかし、イトウさんもナルちゃんも強すぎるから基本この陣形では戦いを見ているだけ。



後ろから人外的な戦いを眺めている。


偶になるほどぉ!

とかも閃けるけど何がどーなってこうなったのか、良く解らない展開に結果も多多あった。



「こんなもんかの……」


とイトウさんが話し次はナルちゃんが前衛へ。

私はナルちゃんのいたスペース中心に進みイトウさんは後衛へ。


結構いとーさんに後ろに付いていて貰う事は多いんだけどえろじじーだけあって基本私のお尻に視線を感じることが多い。


あ、何か……見られてるなぁーってのでは無くどちらかというとガン見。

た、多分、暇なんだろう。


……そういう事にすとこ。ムズムズ。



前衛がナルちゃんに変わり1体目の敵が現れた。



ナルちゃんことピュアミミックエターナルの女王様の戦い方はスピードのある気まぐれパワー型。


勿論しっかりと避ける所はよけたりフェイントなども使う。

唯、力が入った一撃はイトウさん以上の破壊力を持っていそう。


そして何よりも特徴があるのがあの箱の存在。

あの箱がナルちゃんの戦いに於いて欠かせない代物。


武器と言うよりも言葉通り身体の一部なのだろう。

2つでワンセット。


そして別々に動くんだ。ナルちゃんと箱が。

その連携は凄まじく見る者を驚かせる程の特殊な動きをする。



一体目の敵はブラックリザード。


リザードマンの進化形でおおよそ10万体に1体ほどの確率。

結構強力な敵SGリザードマンの更に上位の個体。


エナメル系の身体のフォルムはやっぱり爬虫類。

テカテカしているが鈍く黒い身体の色。


動きは結構機敏。

尻尾も使い剣の扱いも得意。


一応人の言葉も理解はするらしい。


そんなブラックリザードとナルちゃんの戦いが始まった。



先に動いたのはブラックリザード。


素早く地面を滑るような動きで距離を詰めた。

そしてそのまま結構大きめの武骨な剣を軽々と水平に凪ぐ。


ナルちゃんは剣の可動域ギリギリの場所で半身後ろへ下がりお返しとばかりに右斜め上からナルちゃんの箱。


女王箱が迎撃へ跳びはねてその大きい箱、口を開けた。



剣を振るった直後のブラックリザードは箱の動きに反応できずにいた。


その大きな口はそのまま敵ブラックリザードの顔を目掛けて襲いかかる。

しかし敵も反応、顔の部分は躱す事に成功するが大きな口は逃がさない。

右肩口から下の部分をバクンと囓る。


片腕を失ったブラックリザードは為す術も無く女王箱に掃除された。


「おっけ。次いくよつぎー」

「……………………」


とても参考にならない戦いだった。瞬殺だよう。

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