116話
日が変わり、今日も昨日の採取系をなぞりながら始めた。
マッドドラゴンの尻の鱗は分量だけなので少し少なめを目指し簡単にクリア。
次にラージドラゴンの爪。
昨日教えて貰った通り、呼吸を意識する様にした。
先ずはお腹。呼吸と共にお腹が動く。
なるほど、キミはこういう風に呼吸して生きているんだね。
ラージドラゴンの身体をなぞりながら爪まで進み、昨日と同様、頑丈な銅の剣で爪を削ってみた。但し、息を吐くタイミングのみに合わせて。
すると何てことも無くに簡単に爪は削らせてくれた。スヤスヤと眠っている。
爪の粉はお椀一杯分ぐらい。
こちらも200グラムぐらいと言っていた。
順調に此処までは進み、次。
スフインクスの髭。
それを10センチ程。
イトウさんに見せて貰ったのはジャンプして武器とかでスパッて感じだったけど、私にはそんなに跳躍力は無い。
鎮座しているあの猫みたいな奴をよじ登るとかの方法では無理だと思う。多分猫とネズミみたいな関係になって終わりな気がする。
まぁとりあえず行ってみますか。
ここを左で次は右に3回で到着。
扉を開けたら今日も大部屋の真ん中付近で鎮座しておられる猫。
あれ、猫なんだっけ? ええと、犬じゃ無いし……おおかみ、いや、ライオンだったかな、確か……。
まぁ良いや。行こう髭を整えに……。
先ずは全体的にグルッと回って全体像を眺めた。
地球だと石とか砂とかで作られた大きい銅像だったよね。
んで、それが此処だと生きている。少し不思議。そりゃドラゴンとかもそうなんだけどさ。
昔の人は実はこっちから来ている…………とかだったら面白いね。
んー。まぁ普通に登ってみますか。
どんな邪魔をしてくるかが解るしねぇ。
やっぱ手の部分かな。
「よいしょ」
かけ声を一声と共にこの大きい山脈に挑むさらお。
気分はロッククライミング。
ボルダリングすらしたこと無いけどね。
そしてロープも何も無い。
でもこの子小さい体毛がびっしりと生えてるんだよね。だからなんとなくソレを掴めば登れる。
偶に抜けるから怖いけど……。
あーでも顔の所はどうすれば良いかなぁ。
と、とりあえず頭まで登って、おでこから鼻まで降りてという感じで行ってみよう。
結構簡単に鼻までは辿り着いたんだけど髭を10センチと測っていたら「くちゅん」と結構可愛いくしゃみだったけど私は飛ばされて下へ落ちた。
でもまだ生きてる。
結局2回目で難なく髭を手に入れた。
「うーん…………」
今までが今までだったから警戒してしまったけど何も無かった。まぁ良いか、次に行こう。
次はヘルジャイアントの産毛。
私の身長の20倍ぐらい有るのかしらとか思わせる巨人族。
ソレの産毛。
でも死んでもやり直せるというのはもう何も怖くなかった。
唯、試行錯誤を繰り返し、余りスマートでは無かったが、足にへばりついて産毛を抜いた。
10回ほどはやり直しその度祭壇からスタートというマラソン感覚だったが無事クリアーした。
そして、次からが本格的な戦闘パートとなる。
私に倒せるだろうか。倒しきれるか。
もう覚悟はどのみちしているんだし、死んでも死なないという状態。諦めてるよ、色々と…………。
次の相手は黒死鳥の群れ。
恐らく強敵だ。




