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114話

翌日。



んーよく寝た。


「…………あれ?」


昨日まで何も無かったのに色々と家具とかがある。

…………ん。何か違う。


多分、元々家具とかはあってソレを私が認識出来ているんだ……コレ。


だから今日私は見えるベッドで寝ている。

昨日までは何も無い風にしか見えなかったんだけどね。


へんなの。


……もしかして第三の目でも生えたかなとか思っておでこを触ったけど何も無かった。


少しホッとする自分とチッとか思う自分がいた。

いや……これは、さらお改造計画の序章。


誰かが私を改造しようと目論んでいるに違いない………………訳無いか。


折角見えるようになったのだからと思って色々と見て回った。

見えなかったけどソコにはちゃんと存在していたモノたち。


彼等からは私が見えていたのだろうか。


「なんじゃ、お主……もう見えるのか」

「…………はい。こんな感じになっていたんですね、この家」


「まぁ、そうじゃの……食事をしたら昨日教えた採取へ行って色々と試してくるがええ」


「――――はい。解りました」


イトウさんにはお主の加護は強すぎると言われた。

何かに守られているらしい私。

良く解らないから一応その何かに感謝すとこ。



さて、行きますか。



先ず始めにマッドドラゴンの尻の鱗。

家からは一番近場に鎮座しているらしい。


見えない壁の入り口からダンジョン内へ出てその法則通り進むと道をショートカット出来る場所まで来た。


此処の法則性のある道の作りは京都の碁盤の目に似ているんだけど、よくあるRPGの順番通り森を進むとその先へ行けるみたいな感じだった。


その法則に従って進むと色々な場所へ行ける。


イトウさんに何か名前無いんですか? と聞いたら無い、お主が付けろと言われたから自分の中ではホームは『イトウさん家』でこの色々な狩り場、採取場へ行ける場所の事は『便利な場所』と名付けた。



「此処を右回りっと……」



碁盤の目の道を進むと1つの扉の前へ来られた。


そう、此処がマッドドラゴンが鎮座している扉。

ガチャって開けると昨日見た風景、というかマッドドラゴンの尻らしい。


イトウさんにドラゴンのお尻を触るのに抵抗があるのか? と聞かれて何を聞かれているのか良く解らなくなった。


そんなのに抵抗はないケド逆は確かに嫌だなぁ。

とかちょっと思った。


頑丈な銅の剣でマッドドラゴンの尻の部分を削ってみるとサラサラサラと鱗の粉が落ちていく。


でも200グラムとか良く解らない私。

多めに取るとどうなるんだろうとか興味は津々だけど命を賭してまで知りたいこととは思わなかった。


死んでも祭壇で生き返るらしいけどね。

自分の命が死にすぎて希薄になったら試してみよう。

そんな事を考えながら削っていたら気が付くと結構な量を削ってしまった。


「あ……………いきなりやっちゃった? 私…………死ぬかしら?」


とか思っていたら気が付くと祭壇の前にいた。


「……………………な、何が起きたの?」


…………何が起きたのか分からない内に死んだ? どゆこと?

そんななの? 意味が解んない。痛みとかも何も無く私は此処に居る。


洗面台へ向かい顔を見ていたら「もう死んだのか、関心関心ほっほっほ」とか意味分からないことを言われた。


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