105話
此処はカプリスダンジョン地下7階。
そいで今のわたしはすっぽんぽん。生まれたまんまの姿。
とあるミッションの為に一糸まとわぬ姿で恥ずかしげにモジモジしていた。
「それも、脱いで……」
「――――えっ? もう脱げな……」
「――あぁ、ゴメンね、そのアクセサリも取って」
「っと、あぁ…………はい」
サマーさんに言われて、ああそうかと思った。
アクセサリー3点。
ブレスレットで腕についている『身代わりの代償』。
そしてペンダントになっている『白龍王の胆石』と『夢幻の朧石』以上の3つ。
でもねブレスレットを外そうとしたんだけど外せない。
アレ……あれれ。
後回しにして、ペンダントを外そうとするがこっちも取れない。
あれれれ。も、もしかして何時の間にか呪いのアイテムになっちゃった?
って考えていたら『白龍王の胆石』だけ取れた。
町娘一式+4の上に置いてと、うーん。
『夢幻の朧石』は石の部分が何故か肌にくっついて取れない。
ブレスレットの『身代わりの代償』もそうだった。
「……あの。取れない場合どうすれば……………………」
「…………………………………………ええと、取れない? ちょっと良い?」
と言ってサマーさんとジルさんも加わって外そうと試みるが駄目だった。私の柔肌が真っ赤になった。胸元が痛い。腕もジンジンと痛い。
「…………駄目ね」
「うん、駄目だね、どうするなっちゃん?」
「んー。そっちは…………まぁ良いか。わからないけど」
「……ごめんなさい。呪われているのかも……」
「…………そうなの?」
「いや、解らないですケド……」
「まぁ――――良しとしましょう。いや、試しましょうか……ソフィー」
「…………砂漠に眠りし太古の栄街。絶対的な善悪をも消し失せる力を我が手に宿らせてかの者を隠し輝かせろ! ミスティックドラッガー」
そふぃーさんというらしいジルさんの魔法。
ミスティックドラッガー。
別名ピコピコ魔法を掛けられた私。
多分存在がピコピコになっている筈。
ジルさんが鏡みたいな物を見せてくれた。
う、うん…………凄くモザイクですよ?
これはコレでエッッッッッッッッ――――――――いや、そうでも無いか。
うん。思ったより大丈夫だ。
コレ。あのブロックみたいなゲームが近いかなぁ?
「じゃあ、……あそこにある岬の先端で。さらおちゃん、頼んだわ!」
「はい――――行ってきます!」
最後にジルさんはあんよ、足の裏に冷気の魔法を掛けてくれた。
……ピコピコでカクカクな私は結界の外へと出た。
やっぱり暑いね、むあっとする。
振り向くと後ろを向いているジャッジさんエクスパンドさんが見える。
心の中で行ってきますと声を掛けて『辛辣なる愚か者』の岬へと進んだ。
後ろから「あの子スタイルというか、お尻が凄いわね」っていう言葉と「素材が良いのよね。凄く美味しそう、でも残念」という言葉が小声で聞こえた。
……ジルさんとサマーさんにはしっかりと見られているよ。
一体何が残念なのか、今度教えて貰わないと。
外見は完全にピコピコな私だけど、実際は見た目だけなので歩くのに苦労するとかそういうのは無い。
でも岬へと進むにつれて道がドンドンと狭くなっている。
あ、コレ岬の先端とかかなり細いんじゃ?
気にしたら気になりだした。
今は大丈夫、まだ戻れるし、進めるし、幅もある。
そして確かスキルで【アホ毛】ってバランスを取るスキルも有ったはず。
でもでももう少し進んだらどうだろう?
あの辺から結構狭いよね、細いよね、落ちないよね?
半分自分に言い聞かせている。
もしも落ちたら……マグマの中へダイビングだよね。
親指上げて沈んでいくロボットさんいたよね?
お、落ちそうになったら、とか落ちたら助けてくれるかしら。
サマーさん…………。
少し怖くなって後ろを振り返った。
するとサマーさんはジッとこちらを見ている。
あれは……やっぱり落ちたら危険な感じがする。
最大限に気を付けながら……進もう。
実質、結構な感じで進んでいる。
でも岬の先端の『辛辣なる愚か者』迄はあと100メートルぐらいはある。
あれ、此処まで時間どれ位掛かったっけ?
ええと、ピコピコの時間は何分までだっけ? ううーん。
忘れちゃったよう。
この辺から……結構細い。
大体だけど平均台だっけ。体育の奴、あれ2個ぶんぐらいで心細い。
言葉に出すと結構、余裕ありそうだけど実際下見ると、うあって感じの細さ。
それでも進む。頑張れさらお。
もう少しだよ、もう少しで開放される。
でもいま背中とか押されたら落ちるよね。
地震とか噴火とか、もう落ちるよね。
清水寺とかお年玉とか変な方向に連想しているよう。
よう……よう落ちちゃうよう。
お知らせあります。
詳しくは活動報告で。
※次話は残酷な描写ありです。
前書きでも告知しておきます。




