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104話

サマーさんが皆の顔を見てから話を始めた。


「まず始めに、このダンジョンは様々な思いのあるダンジョンであり、今現在の最重要目的である場所だ。今回のミッション。本当は反対したい者もいるかも知れない……しかし、このチーム名ショウワンズレッグスを名乗る者達ならこの先に繋がる事の意味を分かってくれると信じている――――――――」


座っている皆は何かを考える様にサマーさんの話を深々と聞いている。



「――――今回、やっと適任者が見つかった。長い月日だったが、それすらも乗り越えた私たちだ。もう少しなんだ。みんな、私を信じて欲しい。そして、今日。手伝ってくれる適任者。さらおちゃん。彼女の協力を得た。恐らく、今回以上のチャンスは……無いだろう。みんな…………頑張ろう」


サマーさんの話しにパーティの皆はそんなこともう承知の上、解っている。


覚悟の上、言わなくてもという様な雰囲気が出ている。

きっと、みんなの目的、意識は同じ方向を向いているんだ。


私……以外は。


でも、いままでこのパーティーに一緒させて貰って、彼等の強さ、優しさ、目的意識。色々と共感できる事が日々どんどん増えていく。


私も、こんな仲間が欲しいな。とかも思った。

だから……今回はしっかりと協力させて貰うんだ。


絶対に成功させる。

祈りを。



「それでは――――――――今回のミッションを話そうと思う」


サマーさんは話し出した。


「先ずこのカプリスダンジョン7階層の『辛辣なる愚か者』は此処から見えるあの場所。さらおには限りなく裸に近い状態でそこまで進んで貰いこう祈りを捧げて欲しい『みんなに捧げる』と――――――」


そう祈りを捧げると……………………このダンジョンの裏ルートが開かれる。

開かれたら私がさらおを迎えに行く。

落ち着いて待っていて欲しいと。サマーさんは話を続けた。



行く時、服を脱いだ後にジルさんが魔法『ミスティックドラッガー』というピコピコになれる魔法を掛けてくれるそうだ。


…………という事は、一瞬、いや少しの間は全裸になってしまうんだ。


やったあ。

って違くてね。

あーもう覚悟は出来ているよ。


何でも来やがれ、もう恥ずかしい事はこれ以上はそうそう無いゾ。


イコール私、最強でしょ?

もう誰も……いや、誰も見ないで欲しいよぉ! もう早く、サッサッと終わらせれば良いんだよね。

パパッと。


ジャッジさんとエクスパンドさんの顔は見られない。


「…………覚悟は良いか? さらお」

「――――――――はい。サマーさん」


「……ありがとう。では――――――――始めよう!」

「……この結界はあと3分だけど、今5分延長させて尚且つブラインドの魔法を掛けるから、急いでね」


そう話すジルさんとサマーさんに結界を追い出される男性陣たち。

そしてジルさんのブラインドの魔法か掛かった……らしい。


まだ目の前に2人の男性の後ろ姿が見えるケドあちらからはこちらが見えていないとの話し。

ホントかな。


そしてジルさんに急かされる私に凄くキリッとした表情で私を見ているサマーさん。

ああご無体な。本気が伝わるよ。


今回のお話を聞いたときからもう何度も覚悟は決めている。

半分は諦めに近い何かだけど、この人たちの力になりたいのは本当なんだ。


意を決して剣を置き、いまの私の勝負服である町娘一式+4を勢い良く脱いだ。


多分、恥ずかしがる方が恥ずかしいんだ! という真理を瞬間に得た私の勢いは止まらない。

水を得たマーメイドこと私はものの数秒で全裸になったよ。靴も脱いだ。


でも隠すよね。

腕でね。あっちやこっちを。でもそっちも隠したいんだ。



はぁぁぁぁ。



脱いだ下着、町で年頃の子に人気だという店員さんお勧めのブラとショーツはしんみりと畳んで置いた。


もれなく真っ赤っかな顔をしていると思う私。何となく女性陣二人の目が妖しく光っている気がするのは気のせいのはず。はず。……うん。うん?

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