出会いを求めて
婚活という荒波。
前回のあらすじ
夢と希望を持って、地域の結構相談所に登録した大介おじさんでしたが・・・はてさて。
1週間、2週間と期待を胸に、あみんの「待つわ」ばり(古い、笑)に待ちに待った私ですが、相談所から返事はありませんでした。相手の方が会ってくれるとなれば、携帯のメール(※当時はガラケー)に知らせが入ることになっています。
実は事前に係の方に2週間で返事がなかった場合は、ないものと諦めてください言われていたので、日が経つにつれ薄々ないのかな・・・そっかあと感じていました。
だけど、もしかしたらスタッフの方が忘れているかもしれないと、都合のいい妄想と淡い期待を抱きつつ、念のため相談所へと行ってみます。
「どうなりましたか?」
と尋ねる私に、
「あ~お返事、無かったですね。せっかくだから次の方、探していかれてください」
なんたるあっさりドライな返事に、私の感情は追いつかずも、これが婚活かと少しずつ現実を知る私でした。
「はあ」
と言いつつ、こんなんでめげちゃいけないと、ファイルのあるテーブルに着座、ぱらぱらとめくります。
(じゃ、思い切って年収500万希望の方にしてみよう、意外と書いてるだけでチャンスあるかも)
と、応募用紙にせっせと書いて、専用ポストに投函します。
「よろしくお願いします」
と、私は一声かけて退出します。
「はーい」
そして。
・・・・・・。
・・・・・・。
ちーん。
返事は無しでした。で、2週間経っては、ファイルを見て応募用紙を書いてを繰り返します。
これがしばらく続きましたかね~。
もうね、どうしていいか分らんようになりました(笑)。
でも、ま、婚活しているという体裁は保たれている訳ですから、心配している親や職場、友人には、やってんだぞというアピールにはなりますわな。
休日はパチ屋で遊ぶという怠惰な日々にも、別に不満はないし~。
もう、これでもいいやと半場開き直って諦めていた時でした。
ピロリン。
と、私の携帯にメールの着信音が鳴りました。
(友人かな)
と覗くと、希望する女性が会ってくれるというメールが相談所経由でありました。
「おおっ!」
思わず、驚きます。
日にちを合わせて、相談所で会うことが決まりました。
当日、その方と会います。
印象はとてもいい感じ。
相談所で簡単な世間話をして、それから場所を変えて喫茶店でお話しようという話になりました。
互いの車に乗り込み、さあ喫茶店へ。
ドキドキが止まりません。
私の車が先に着いたので、席を確保して彼女を待ちます。
ところが・・・。
5分・・・10分・・・20分・・・30分・・・待てど暮らせど、彼女は来ません。
(ああ、ブッチ(ドタキャン)されたな)
私は自虐的に笑うと、席を立ちました。
ショックもありましたが、こんなものかという思い悔しさですね。
まあ、個人だけのことだったら、笑い話にも出来るのですが、相談所を通しているので、私は経緯を伝え帰宅しました。
(だったら、会った時、ノーと言えよ!)
怒りが込み上げてくると同時に、この先の事を考えると、ちょっとゾッとしました。
わしゃ、本当に結婚出来るのかしらん。
現実・・・ね。