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俺の異世界転生〜こんなはずじゃなかった!〜

作者: さくしゃ

ふとこんな物語があってもいいのではと思い書いてみました。

どんな結末になるのか?

最後までお楽しみください♪

 俺の名前は、濱口健太はまくちけんた35歳の独身。漫画やアニメが大好きな35歳。年齢=恋人いない歴だ!決っして童貞だなんてことはない。一昨日の夜に、プロを相手に卒業してきたぜ!

 

 そんな俺は、介護士として働いている。人材不足により、シフトの人数もギリギリだが、利用者さんからのありがとうの言葉にやりがいを感じていた。そして、職場に可愛い子がおり、さらにやりがいがある。


 職場の可愛い新人は、しおりちゃんと言う。専門学校で、介護福祉士の資格を取り、今年の4月から働き始めた新人ちゃん。根が真面目で、わからないことはちゃんと聞けるしっかりした子。でも、たまに、天然なところがある。


 先日は、利用者さんへ出そうと思って準備していたお茶を「わざわざ入れてくれたんですね!ありがとうございます」と飲んでしまった。


 カップは、20人分あったから、間違えることはないと思ったが……


 まあ、そんな可愛いところがある。職場のアイドル!


 そして、今、俺は、夜勤明けでしおりちゃんに、利用者さんの様子などを引き継ぎして、自宅へ帰る途中。


 割と都市部にあるので公共交通機関は発達している。その為、通勤はバスを利用している。


 施設から自宅までバスで20分かかるので、夜勤明けは眠いこともあり、その間は仮眠を取るようにしている。


 今日も、バスの中で眠って過ごしていた。


 気持ちよく寝ていると、いきなり……ドカン!と強い衝撃を受けて目を覚ます。


 そこは、見覚えのあるバスの中ではなく、赤いバラがきれいに咲く庭園だった。


 これは、夢か?と混乱する。そんな俺に話しかける者がいた。


 「目を覚ましましたか?」


 聞き覚えのない声だ。話しかけられた声が妙に気になった、俺は、話しかけた相手を確認するため、声のした方に顔を向ける。


 そこに立っていたのは、顔はよく見えないが、白いドレスタイプの短いスカートの服を着た、スラッとした少女が立っていた。


 「どちら様でしょうか?」


 と、身に覚えのない少女に問いかける。


 少女は、俺の問いかけに、


 「私は、ミスタシオという世界を管理している。女神のエリーと言います」

  

 あれ?……この展開、どこかで見たことがあるぞ?……そうだ!流行りの異世界転生だ!


 「あんたが女神だとしたら、これは、異世界転生ってことか?」

 「そうですね。あなたたちの世界で言えばそうなります」


 マジか!異世界転生ってマジで最初に女神に会うんだな。


 「と言うことは、何か目的があって呼ばれたってことか?」との俺の問いに……


 「そうです。あなたには、私が管理する魔法と剣の世界で勇者となってもらい、世界を恐怖に陥れる魔王を倒してもらいたいのです」


 テンプレ!キタァーー!ってことは、仲間のエルフとあんなことやこんなこともできるってことか!そうと決まれば……


 「わかった!任せてくれ!」

 「ありがとうございます。では、私が管理する世界について説明させていただきます」


 そこから3時間ほどかけて細かく説明してくれる女神様。


 「これにて、説明を終わります。何か質問はありますか?」


 ここでふと、ある漫画を思い出す。その漫画は、転生者が絶世の美女である女神を口説き落とし、転生して、天界で女神と幸せに暮らしたと言う話。


 その漫画を読んだ時、女神って異性経験が少なくて純粋で可愛い人が多くて、羨ましい!俺も、来世は女神と結婚したい!と強く願ったことを……


 これは、チャンスではないか?目の前にいる女神は顔は光っていてよくわからないが、雰囲気から言って相当な美少女だ!アタックしない手はない!


 ついに35年の冬ともおさらばする時がきたか!長かったな!

長すぎて、雪が30メートルも降ってしまった。おかげで、原始人のように冷凍人間になってしまった。


 だが、焦ってはいけない!紳士!そう!ジェントルマンになるんだまさる!


 俺は、今この瞬間から異国のプレイボーイのように、恋愛のハンターになるのだ!憧れだった女神とのラブな生活を…手に入れてみせる!


 「質問があります。とても美しい女神様が管理されているから、とても素晴らしい世界なのでしょうか?」


 さわりはこんなところか?女神の反応は?


 「うっ…美しいだなんてそんな!私なんて他の女神たちに比べればオタマジャクシのようなものです」


 ふぁっ!予想以上の反応の良さ!これは、あと一発で落とせるのでは……


 照れてる様子の女神の近くまで行き、「そんなことはありません!私にお顔をよく見せてください!」と言いながら、顔を覗き込む。


 「ほら!私の目に狂いはありませんでした!美しいお顔が……」


 自身の顔を近づけていくと、光って見えなかった、女神の顔の全貌が露わになる。


 「うん!ごほん!とても個性のある美しいお顔がそこに」


 俺が想定していた可愛いはずの顔はそこにはなく、女神の顔はしわくちゃのおじいちゃんのような顔だった。


 俺の目は、どうやら湿気によって曇った窓のように曇りまくっていた……って、ふざけんな!体は、どこからどう見ても可愛い女の子じゃねえか!なのに、なんで顔だけジジイなんだよ!


 「……」と皺くちゃの顔を赤く染め、こちらを見てくる女神ジジイ


 おい!俺をそんな潤んだ瞳で見るんじゃねぇ!なんで、頬を赤く染めとんじゃ!……って俺か!俺のジェントルマンとしての才能がありすぎたからか!……確かに、完璧なジェントルマンだったもんな……


 「って、そんなこと言っとる場合か!」と女神から距離を取る。


 「美しいだなんて初めて言われました。これは、これまで女神として頑張ってきたご褒美なのでしょうか?あなたが私の運命の相手と言うことですかね?」

 

 まずい!話がやばい方向に行っている。


 「いいえ!そんなことはありません!私なんかよりも女神様にはもっとお似合いの方がいるはずです!もっとよくお考えください!」

 

 これで軌道修正はできたはず!どうくる。女神!


 「いいえ。私には、あなたしかいないと感じました。ふつつかな女神ですが、よろしくお願いします」


 修正できなかったぁーーー!!!くっ!かくなる上は……


 「失礼しましたぁーーー」と脱兎の如く逃走。


 呆気に取られていた女神はすぐさま追いかけてくる。


 「待ってください!私の旦那様ーー!!」


 と、思い出したくない現実が追いかけてくる。


 やめてくれぇぇぇ!!


 そんな現実に追い付かれないように、マッハで逃げる!


 「漫画と全然違うじゃねえか!俺の異世界転生はこんなはずじゃなかったのにーー!!!」と地の果てまで逃げる。


 その後、女神に捕まり幸せに暮らしたとか暮らさなかったとか……


 願望が叶ってめでたしめでたし

 

 おわり……

 

最後まで読んでくださりありがとうございます^_^

こんな感じの物語や真面目な恋愛物も書いてます。

良かったら他の物語も読みにきてください。


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