アンダーグラウンド?
~その日の夜~
宿でたらふく食い(昼を食べてなかったのと単純に美味しかったから)、ギルドの受付に話してロイバーの部屋へと案内して貰う。
「おお。来たかガキ」
「フェルマーです(;^ω^)」
「んなこたぁどーでも良い」
ロイバーの両隣にはイーシャとアッファー。
ロイバーが言うより先にイーシャ達は部屋を出て行く。
出て行く時に顎を撫でられた(*´ω`*)
酒をあおるロイバー。
「んで、どうだったんだ?」
「隠し通路らしきものは無かったです。まだ2ヵ所しか回れませんでしたけど」
「そうか……」
「いい加減に教えてくれませんか? ダンジョンの隠し通路なんて探させて何のつもりなんですか?」
「ああ……そういや言ってなかったな」
「おい(# ゜Д゜)」
「わーるかったよ」
頭おかし過ぎだろ(# ゜Д゜)
「転移魔法でモンスター共が通常あり得ねー場所に出て来るのぁ知ってんなぁ?」
「はい。エイリスとMr.ヴォルセブから聞いてます」
「モンスターは死んだら消滅する。こいつも仕事をこなしてりゃ分かるなぁ?」
「はい」
……何だ?
「アンダーグラウンド」
「アンダーグラウンド?」
「こんだけ世界がコケにされてんのに、何故そんな事をやりやがってる張本人が見つからねえ?」
「……逃げ回ってるからじゃ?」
あー……。
自分で言った後に言いたい事が何となく分かる。
「討伐隊は派遣されてるなぁ。それも複数。そんな状況なのにも関わらず、何故発見が出来ねぇって考えた時。地上以外に何かがある。俺ぁそう考えた。んで、ここら一帯は世界を見ても有数の冒険者エリアだ。後は分かるなぁ?」
地上以外に何かがある可能性。
仮にそれをアンダーグラウンドと名付ければ。
人が普段あまり入らないような地域、またはモンスターが転移した事実からおのずとクエスト領域がその候補に入る。
そんな感じだろう。
……色んな角度でギルド長達が事件を追ってる。
「無かったら無かったで良い。けどもしあったら? って事ですよね」
「分かってんじゃねーかよおめー。がははは!」
背中を叩かれる。
ふつーにいてーって(;^ω^)
「んで、どこを調べて来たんだガキ」
「廃墟とモンスターの墓場です。両方とも上位のモンスターが多くて苦戦はしましたけど、とりあえず1日だと2ヵ所が限界でした」
「ほぉーう。そこは冒険者も結構苦戦するが、たった1人で調べ切りやがったのかぁ」
「適当に回っただけですけどね(;^ω^)」
「なら、明日も適当に回れ。見つからなかったらそれで良い。2日で4ヵ所も回ればそれで充分だ。分かったら出てけ」
「はぁ……(´・ω・`)」
「入ってこいや」
別の女の人がまた入って来る。
うらやまけしからん(# ゜Д゜)
って思いながら部屋を出る。
~ロイバーの視点~
「ロイバー様。やはりアンダーグラウンドなんて無いんじゃない? これだけ探しても痕跡すら無いわよ?」
「世界規模で探さないと厳しいかも知れないわ。少しずつ冒険者の成果で開放はされてるけど」
ロイバーは酒を飲みながら侍女からの報告を静かに聞いていた。
冒険者は情報を簡単には漏らさない。
だが、女には弱い。
プライドをくすぐってやればぽろぽろと情報を吐く。
ロイバーにとっての侍女は貴重な情報収集者だ。
「無いこたぁ無い。アンダーグラウンドは俺が仮につけただけの名だ。他にも可能性ぁあんだろ。でなきゃこんだけ調査にあたってる討伐隊が見逃すか? 尋常じゃねえ相手だ」
「他のクエスト地域も、探すようにする?」
「いや、おめーらは路頭に迷ってる奴らに仕事を紹介しろ。簡単なクエストならいくらでも用意が出来るだろ?」
「分かったわ。ロイバー様」
「フェルマーが探索した区域もクエスト区域として再解放しろ」
「ええ。勿論よロイバー様」
2人の侍女が出て行き、別の侍女2人がロイバーの両隣に座る。
こうしてロイバーは侍女と言う名目で情報収集者を何十人も置き、ここにいながら情報を収集していき、指示を出す。




