行方不明者
「座れ」
男の対面に座る。
「ノーザン・フェルマーです」
「知ってんだよんなこたぁ」
「はぁ……(;^ω^)」
瓶から酒を飲んでる男。
……これが冒険者ギルド長……なの?
エイリスがまともに見えて来るのが不思議だ。
「うちのフロイヤをやってくれたんだからなぁ」
フロイヤってコルス出身だったのか。
言われてみれば口調と言うか、何か似てる気がする。
「そうだったんですね……。 えっと……」
「あいつから聞いてねーのかよ。ヴォール・ロイバーだ覚えとけガキ」
「はぁ……。 ロイバー」
酒をあおるロイバー。
「用件をいい加減に教えてくれませんか(;^ω^)」
「専用のクエストをやれ」
「は?」
「聞こえなかったのか? あ?」
「いえ、どう言う事ですか(;^ω^)」
空瓶を後ろに投げ、新たな瓶の蓋を開けるロイバー。
投げた瓶は割れる事無く、綺麗に並んだ空瓶の1部に収まる。
多分世界で起こってる事件の事なんだろうけど。
それが分からないから色々調べてんのに無茶苦茶言うなって(;^ω^)
「うちの冒険者が次々いなくなってんだよなぁ」
「行方不明って事ですか?」
「ああ。俺が出張っても良いが女を待たせんのは性に合わねえからな」
……いかにもっぽい発言をしてるけど、多分嘘だな。
いい加減なだけでギルド長が務まらないのはエイリスとMr.ヴォルセブを見ればわかる。
でも何も教えられないのはアンフェアだ。
ちょっと突いてみるか。
「行方不明者はどんな状況から行方不明になったんですか?」
「大半がクエスト遂行中だ。洞窟、寺院、モンスターの墓場。場所は様々だがいずれもクエスト中にいなくなりやがってんなぁ」
上位モンスターの転移。
小さな集落の襲撃。
それに加えて行方不明者?
「俺らの縄張りを他の奴らに侵されんなぁ不本意だが、決闘を見りゃそりゃあガキに頼むのがベストだしなぁ」
「とりあえず、分かりました」
「こまけーこたぁクエストを受けろ」
ロイバーが『入れ』と割かし大きな声で言う。
すかさず女の人が2人入ってくる。
しかもさっきと違う2人やん。
どんだけ侍らせてんだこの人……?
「用件は終わりだ。さっさと出てけガキ」
イライラするなこいつ(#^ω^)
部屋を出ると、俺が部屋に入った時にいた2人の艶やかなお姉さん2人がいる。
「え?」
「ほんと可愛いわねこの子」
いきなり顔を胸に押し付けられる形で抱きしめられる。
やっわらか(*´ω`*)
ってそうじゃなくて!
「あーんあたしにも! かわいいフェルマー君♡」
2人のお姉さんにもみくちゃにされる。
あー2重に柔らけー(*´ω`*)
ってそうじゃないって!
「ちょ、ちょっと待ってください!」
2人のお姉さんから離れようとすると、両手でお姉さんの胸を片方ずつ鷲摑みにする格好になる。
「あら。積極的なのね」
「いつでもオッケーよ」
名残惜しいけど慌てて手を離す。
「さ、とりあえず宿に向かいましょう。私はイーシャよ。そしてこちらがアッファー」
「クエストは受けるわよね? フェルマー君」
「え、あ、はい。多分受けないと始まりませんよね」
「とりあえず明日で良いわ」
イーシャとアッファーに両手を抱かれ、今までに無いような待遇で俺は連れていかれる(*´ω`*)




