魔陣札の解析
コンフューズは人間にはかけられないってアユムが言ってた気がする。
だったらモンスターにはかけれるって事だよな?
「マイルー!」
俺はマイルの元へ走って行く。
「何か見つかった? フェルマー」
「コンフューズって基本魔法か分かる?」
「え? 基本魔法だよ。でも、それがどうかしたの?」
「魔陣札の切れ端か何かを探そう。考えたんだけど、外に出たからって必ずしもオーガが人を襲うとは限らないんじゃないかって」
「確かにそうかも……うん。探してみるよ」
詠唱は使わないだろう。
仮に落ちてたとしても、冒険者が使ったようにしか見えないし。
でもそれでも良い。
ランタンを近付け、紙切れみたいなものを……あった!
切れ端じゃなく全部残ってるもの。
魔法陣が無いから、使われた後だな。
「フェルマー! 見つけたよ!」
「俺も見つけたよマイル!」
とりあえず集められるだけ集めるか。
~その日の夕方~
見つけた魔陣札は30枚を超えてた。
それをMr.ヴォルセブの元へ。
マイルと一緒に経緯を説明。
Mr.ヴォルセブは、うんうんと頷きながら俺達の話を聞く。
「なるほど。オーガロードが何かしらの魔法攻撃を受けた後に転移し、人間を襲わせた可能性があると言うわけですね」
「はい。それにこの魔陣札。いくら何でも多過ぎる気もしたので……」
「では、どんな魔法が仕込まれていたのか解析しましょう」
「え!? そんな事できるんですか( ゜Д゜)」
「勿論です。そもそもこの魔陣札は私が作った物なんですから。悪用されてもすぐにこうして解析が出来るようになっていますよ」
しれっと言い、Mr.ヴォルセブの持った魔陣札が光る。
魔陣札に魔法陣が浮かび上がる。
はえー……。
やっぱとんでもない人だな……。
「こちらの魔陣札に埋め込まれた魔法は、確かにコンフューズですね。ですがモンスター討伐において使用する可能性は充分にあります。全てを一気に解析してみましょう」
魔陣札を重ならないように並べ、両手をテーブルにてのひらを下にして置くMr.ヴォルセブ。
テーブル上の魔陣札が一気に光り、魔法陣が浮かぶ。
「ふむ……」
「どうですか? Mr.ヴォルセブ」
「全てがコンフューズのようです。これは間違い無さそうですね」
「マジか……」
「因みになんですけど、僕が来る前にここからどれだけのモンスターが出て来たんですか?」
「100体は軽く超えていたかと。なので殲滅を決断したわけです」
そんな大量のモンスターに魔法をかけ、人間を襲わせた。
酷い事をする奴がいたもんだな……。
「フェルマー君、マイル君。ありがとうございます。依頼完了です。報酬についてはエイリスの方に既に渡してありますので。今日はもう遅いので、明日にでもラズリに戻って頂いて結構です」
「分かりました。ありがとうございます」
「こちらの魔陣札は更に解析を行い、いつ使用したのか。どこで売られたものなのかまで調べます」
Mr.ヴォルセブは魔陣札を回収し、部屋を出て行く。
店を出るとすっかり暗くなってた。
時期まで分かるのか……すげーな。
それでもシェラの町が明るいのは、シャボン玉みたいに浮いてる花びらが光ってるからだ。
綺麗だなぁ……。
いかがわしい店はあるけど、大通りはこうして明るいなら治安も良さそうだ。
晩ご飯はどうしよっかな……。
どうせだから宿以外で食べたいな。
大人になってたらいかがわしい店行ったり、酒場に入って酒を飲んだりしたいけど(´・ω・`)
断腸の思いで我慢して、食堂のような場所に入る。
意外にも店内にもシャボン玉がふわふわ浮いてる。
でも、中に入ってるものが宝石みたいなものだ。
何か違うのかな?




